「穀物回廊」利用の業者は心配しているが、回廊は機能している=ウクライナ軍

ウクライナ軍南部司令部「ピウデン(南)」のフメニューク報道官は、南部オデーサ州の海洋港から黒海を通じて穀物を輸出するための通称「穀物回廊」は問題なく機能しているが、今後ロシアから挑発行為が行われる可能性は排除されないと発言した。

フメニューク報道官がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムの記者会見時に発言した

フメニューク氏は、「いわゆる穀物回廊は、確かに計画通り、イスタンブル調整センターのコントロール下で機能している。今のところ、問題や挑発は確認されていないし、ウクライナに到着した船舶の船員・船長に対するアンケート結果でもそれは確認されていない。今のところ全て機能している。しかし、いずれにせよ私たちは、敵があらゆる挑発を行う可能性に対して準備ができているし、私たちの地域(編集注:ウクライナ南部)ではかなり頻繁に空襲警報が鳴っており、貿易業者、運搬業者の間では一定の懸念はある。しかし、全て機能している」と発言した。

これに先立ち、8日、ウクライナ南部オデーサ州ピウデンニー港からウクライナの農産物を載せた船がイタリアへ向けて出港した