ポロシェンコ大統領、格安航空会社「ライアンエアー」のウクライナ市場参入を高く評価

ポロシェンコ大統領は、アイルランド系格安航空会社「ライアンエアー」のウクライナ市場参入により、裕福でないウクライナ国民も欧州連合(EU)を訪れ、自らの目でウクライナが進む方向性のメリットを感じることができるようになると考えている。

20日、ポロシェンコ大統領が、ライアンエアー社幹部団との会談時に述べた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「ライアンエアー社のウクライナ市場参入は、私たちのEUへの統合を強化するメカニズムなのである。ライアンエアー社の飛行機の多くが、EUの町々へ飛んでいる。そして、航空券は購入しやすく、人々は一度EUを見て、自らの目でウクライナが進む発展の方向性のメリットを実感することができる。その方が、ロシアのプロパガンダによる、EUが現在どんなに大変か、という話を100回聞くよりずっと良いのである」と述べた。

また、同大統領は、ライアンエアー社のような格安航空会社がある国の市場に参入すると、その安価な航空券のおかげで、これまで空路を利用したことのなかった人も飛行機を利用するようになり、全体として飛行機利用者の数が増えるものであると強調した。

また、ライアンエアー社側がウクライナからの利用者数を年間100万人とすることを計画していると述べたのに対し、大統領は、その計画は全く現実的であるとし、現時点ですでにキーウ(キエフ)に隣接するボリスピリ空港から渡航する利用者は55万人、リヴィウからは25万人以上であることを指摘した。その上で大統領は、「100万人という数字は、全く現実的であり、3~4年間で、ライアンエアーをウクライナ国民の10%が利用することになる。私は、貴社の野心的な計画を完全に支持する」と強調した。

大統領はまた、同社がウクライナと集中的に協力していることに謝意を述べ、また、同社が高い競争のレベルを保っているおかげで、ドイツ、ポーランド、イギリスの航空会社がライアンエアー社と競争すべく、航空券の価格を下げ、サービスの質の向上を行っていることについても、感謝していると述べた。