ウクライナ保安庁、ハンガリーの諜報員を特定と発表
ウクライナ保安庁(SBU)は23日、2025年春にSBUが西部ザカルパッチャ州で摘発したエージェント・ネットワークを指揮していたハンガリー軍事情報機関の職員を特定したと発表した。
SBU広報室が公表した。
SBUは、2025年5月にスパイ組織のメンバー2名を拘束したこと、2名が同地域の軍事的防衛状況、地元の社会政治情勢、ハンガリー軍が進入した場合の住民のあり得る反応について情報を収集していたことを喚起している。
事件資料によれば、外国エージェントの活動を指揮していたのは、ハンガリー軍事情報局の正規職員であるアンドレ・ゾルタン氏だという。アンドレ氏はハンガリー国内で、ウクライナ西部でスパイ活動を行いSBUに拘束されたザカルパッチャ州出身の情報協力者の内の1人と会合を持っていたことが確認されていると書かれている。
捜査の結果、アンドレ氏は2016年から2020年までジョージアに滞在し、ハンガリー外交使節団の代表という隠れ蓑のもとで諜報活動を行っていたことが判明したとある。
同氏は、ジョージアからの帰還後の2021年からは、ウクライナに対する諜報・破壊活動を開始。同年、アンドレ氏はザカルパッチャ州ベレホヴェ地区の元軍人を雇用して待機状態に置き、2024年9月になってこのエージェントを働かせ始め、ザカルパッチャ州でのスパイ活動の指示を出していたという。
このエージェントは、ウクライナ防衛戦力の配備地点を偵察し、とりわけウクライナ軍の防空地点を特定しようとしていたことが記録されているとある。また、アンドレ氏の指示により、エージェントはハンガリー軍事情報局のエージェント網に加える雇用候補者を探すことになっていたという。この外国エージェントが特に注目していたのは、元・現軍人やウクライナの法執行機関職員であったという。
さらに、既存のデータによれば、アンドレ氏は雇用のために、ザカルパッチャ州にあるハンガリーの外交施設も利用していたという。施設へは地元住民がハンガリー国籍取得のために個人情報の記載された申請書を提出していた。住民を協力へと勧誘するにあたり、この外国諜報員は金銭やハンガリー側からの様々な便宜を約束していたという。
アンドレ氏は、雇用のための面談やエージェント会合を、主に自身の車内で行っていたことが判明しているとある。隠ぺい工作のため、同氏は作戦用のコードネームを使用していたという。
次にアンドレ氏が協力させた人物は、ウクライナ軍のある戦闘旅団の元女性契約軍人であり、同人物も別のエージェントと共にSBUに拘束されたと報告されている。
そして、その際、このハンガリー諜報員が協力へと引き込もうとしていた別のウクライナ軍人も特定されたと書かれている。アンドレ氏は、この人物に対し、報酬の代わりに、個人で使用するための麻薬を定期的に供給することを約束していたとある。
SBU防諜局は、ウクライナに不利益をもたらす活動を行っていたハンガリー・エージェント・ネットワークの全参加者を特定するため、引き続き包括的な措置を講じていると伝えている。
これに先立ち、2025年5月、SBU、ウクライナ国内におけるハンガリーの軍事情報機関のスパイネットワークを摘発したと発表していた。
https://www.ukrinform.jp/rubric-crime/3991001-ukuraina-bao-an-ting-xi-budehangari-jun-shi-qing-bao-ji-guannosupainettowakuwo-zhai-fa.html