7月にウクライナで市民437名が死亡、キーウの被害大=国連監視団

国連ウクライナ人権監視団は、今年7月にウクライナで少なくとも437名の市民が死亡、さらに2610名が負傷し、キーウは最大規模の被害が出た都市の1つだったと報告した。

8月13日に公表された国連ウクライナ人権監視団(HRMMU)の報告書に書かれている

報告には、「HRMMUは、7月にウクライナで少なくとも437名の市民が死亡し、2610名が負傷したことを確認した。これは前月比で30%増、2025年7月比で70%増である」と書かれている。

監視団は、キーウが最大規模の被害の出た都市の1つとなり、7月に少なくとも54名の市民が死亡、さらに202名が負傷したと伝えた。その際監視団は、「ロシア軍による弾道ミサイル及び巡航ミサイルの使用を大幅に増加した中でのこと。7月にロシアはウクライナに向けて少なくとも429弾のミサイルを発射。これは6月の2倍にあたる。その多くがキーウに着弾した」と報告した。

ベル監視団団長は、今年はウクライナにおける市民の死傷者数が毎月増加してきていると指摘した。同氏は、「7月にこの傾向は急激に加速した。7月の市民の被害者数は、2022年3月以来、1か月として最高となった」と報告した。

7月の民間人犠牲者の主な原因は長射程兵器(ミサイル及び無人機)であり、全被害者の38%(死亡183名、負傷967名)を占めたという。次いで被害者が多かったのは、前線近くでの航空爆撃及び短距離無人機による攻撃であったと報告されている(死亡105名、負傷753名)。

ベル氏は、「全体として、これらの攻撃はウクライナの様々な地域で市民の犠牲者数を増加させている」と指摘した。

2022年2月24日以降、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、ウクライナで少なくとも1万6874名の市民(児童820名を含む)の死亡、並びに5万1273名の市民(児童3126名を含む)の負傷を確認した。

なお、同監視団は、マリウポリなどのロシア占領地域の死傷者の確認は行えておらず、実際のウクライナの民間人死傷者数は、これよりはるかに多い可能性がある。