ロシア軍は前線で突破口を開くことができていない=戦争研究所報告

ロシア軍はウクライナにおける前線の一部方面で攻勢作戦を続けているものの、大半の方面では成果を得られていない。

米国シンクタンク「戦争研究所(ISW)」が8月1日付報告書で解説している

ISWは、ロシアは過去数年にわたり、機動戦ではなく陣地戦を行うために自軍を最適化してきたが、ウクライナ側の成果により、2026年におけるロシア軍の進軍は過去数年と比べて大幅に鈍化したと指摘している。

また、ロシア軍は2026年7月、戦闘空間の孤立した地区でウクライナ防衛戦力の陣地に対して機械化部隊による数回の攻勢を実施したが、これらの攻撃は著しい成果をもたらさなかったと報告されている。

さらにISWは、「ロシア軍が現段階で進軍を急激に加速させたり、戦場での機動性を回復させたりできる兆候は一切ない」と指摘している。

同時にISWは、トールシケ(リマン方面)などの集落や、コスチャンティニウカ市付近のその他の地域の制圧に関するロシアの軍事ブロガーたちの主張は確認できていないと伝えた。またISWは、ウクライナ軍はドブロピッリャ、シェウチェンコ、ミールネの近くで反撃を行い、敵の進軍を抑え込んでいると報告している。

その他報告書には、ロシア後衛に対するウクライナの攻撃の成功についても言及されている。

ハルキウ州の北部と同州ヴェリーキー・ブルルク方面においても、ロシア軍は攻勢を継続したとある。ロシア軍の戦略目標は、ウクライナ軍を国境から押し戻し、ベルゴロド州付近にバッファーゾーンを設置し、ハルキウへ最大限に接近することだとし、これに変更はないという。

写真:ウクライナ国防省