ロシアのウクライナへの新たな大規模攻撃の脅迫は「ヒステリーのよう」=宇国防省顧問
ウクライナのベスクレストノウ国防相顧問(コールサイン「フレシュ」)は25日、ロシアによるウクライナへのさらなる大規模攻撃の準備の兆候は、現在のところ観察されていないとしつつ、しかし、ロシア側が通常よりも強力な攻撃を仕掛けようとする可能性は確かにあると指摘した。
ベスクレストノウ国防相顧問がテレビ番組出演時に発言した。
ベスクレストノウ氏は、「(編集注:キーウへの新たな大規模攻撃の)準備そのものは観察されていない。全て、通常通りである。つまり、彼らの飛行場は通常の体制で稼働しており、陣地では『イスカンデル』が作動している。しかし、彼らが私たちに対してより強力な攻撃を仕掛けようとする可能性は確かにある。前線では彼らは昏迷状態で、前線の彼らのところに肯定的な動きがないこと、また私たちの(編集注:ロシアの)製油所への攻撃がロシア社会に非常に大きな反響を呼んでいることから、私の視点では、(編集注:ウクライナの都市部への大規模攻撃は)ロシアのヒステリーのようである。私たちは積極的に活動しており、今後さらに活動していく。そのため、現在のこれら全ては、ロシア側のある種のヒステリーのように見えている」と指摘した。
記者からの、ロシア側が現在脅迫しているように、航空攻撃によってキーウを破壊する能力をロシアは有しているかという質問に対し、ベスクレストノウ氏は、ウクライナには「シャヘド」の迎撃に関する問題はないと指摘した。同時に同氏は、ロシアのミサイルは脅威であり、その撃墜には防空システム「パトリオット」用のミサイルが必要だと喚起した。
その際同氏は、「私たちには迎撃用無人機で活動する優れた人員が非常に沢山おり、現在、迎撃用無人機による(編集注:撃墜の)割合は約40%にまで上昇した。しかし、私たちにはロシアのミサイルとの間では問題がある。そして、その理由は誰もが理解している。私たちには『パトリオット』用のミサイルが必要だからだ。ロシア側は弾道ミサイルを活発に運用しており、その点で私たちはパートナーたちに100%依存している」と指摘した。
同氏はそして、ウクライナはミサイル調達に関する交渉を積極的に進めているものの、その点では欧州の備蓄にも限界があると指摘した。
同時に同氏は、ロシアの弾道ミサイル製造能力も無制限ではないとし、「例えばロシア側において、弾道ミサイルの製造にも限界がある。私たちの情報機関のデータによれば、彼らは毎月約60発のミサイルを製造しているが、私たちが理解しているように、彼らはそれらのミサイルをキーウだけでなく前線全体のために必要としているのだ」と発言した。
記者から、キーウが24日未明に経験したような大規模攻撃を、ロシアはどの程度の頻度で実施可能なのかという質問に対し、ベスクレストノウ氏は、「(編集注:弾道ミサイルによる)あのような大規模攻撃は断続的に行われ得るが、他方で、例えば、毎日や毎月起こるということはあり得ない」と指摘した。
その上で同氏は、「残念ながら、攻撃は今後も生じる。しかし、私たちは応戦し、対称的に対応していくとは、言うことができる。それはロシア人にとって非常に痛みのあるものとなる。そして私たちは、モスクワやモスクワ州を攻撃できることをすでに示した。もし彼らが私たちの首都、私たちの企業、意思決定施設を『悪夢に陥れ』ようとするならば、私たちは適切に対応する。繰り返すが、それはロシア人にとって非常に痛みのあるものとなる」と発言した。
写真:アルミヤインフォルム