シヴャトラナ・ツィハノウスカヤ・ベラルーシ民主勢力指導者
ウクライナは私たちの地域のリーダー国であり、その影響力は高まる一方
ベラルーシの民主勢力の指導者シヴャトラナ・ツィハノウスカヤ氏がウクライナを訪問する。ウクライナのシビハ外相が22日に訪問を予告していた。同日、ウクルインフォルムの特派員は、プラハで開催された国際安全保障フォーラム「グローブセク」に参加したツィハノウスカヤ氏と対話した。
聞き手・写真:オリハ・タナシーチューク(プラハ)
ベラルーシの未来もウクライナの勝利にかかっている
全面侵攻開始以降、ウクライナへの訪問は通常、事前に予告されることはありませんが…訪問の日付を明かすことはできますか?
「近い内」と言うことができます(編集注:5月25日に訪問が実現されている)。これは私たちにとって非常に重要な訪問となるため、現在、積極的に準備を進めています。
どのような目的を持ってキーウへ向かうのですか?
まず第一に、ウクライナがベラルーシの民主勢力との関係を変化させてくれていることに非常に感謝しています。これはベラルーシの民主化運動とベラルーシ社会を大いに鼓舞するものです。私たちの国同士が、何よりも人のレベルで、善隣関係を維持していくことは非常に良いことだと確信しています。なぜなら、当然ながら、全面侵攻が始まった後、ルカシェンコが実質的に私たちの国をロシアに引き渡してしまい、私たちベラルーシ人は、ウクライナ人の私たちの国民に対する信頼をゼロから築き直さなければならなかったからです。
キーウ訪問への招待に非常に感謝しています。将来的には、あなた方の国や他の都市をもっと訪問できると確信しています。リヴィウやオデーサ、そしてもちろんハルキウにも行ってみたいです。
私たちは、自分たち自身がネイションとして、多くの状況に左右される非常に困難な立場に置かれながらも、ウクライナをどのように支援できるかについて理解できることを期待しています。なぜなら、そのような目的があり、ウクライナの勝利に投資したいという人々の願いがあるからです。私たちは、私たちの未来もウクライナの勝利にかかっていることを理解しています。
しかし同時に、ウクライナに居住し、ウクライナの勝利を促したいと願っているベラルーシ国民のいくつかの問題を解決するという目的もあります。
彼らと話をすると、彼らは「私たちもウクライナ領に留まりながら、この戦争を経験している。ここは私たちの第二の故郷だが、複数の問題に直面している」と言います。それを耳にするのは非常に辛いことです。ウクライナの人々が、ウクライナにいるベラルーシの友人たちに対してそのような運命を望んでいないことは確信していますが、これらの問題は政治的に解決される必要があります。
ウクライナでは、カリノウスキー連隊(編集注:ベラルーシ人志願兵部隊)が自由のために勇敢に戦っていますが…
私は、いくつかの法的な問題が解決されれば、さらに多くのベラルーシ人志願兵がウクライナ軍に加わることができ、また国を復興させるため、ボランティアとして支援するためにウクライナへ行きたいと願う人々が行けるようになると確信しています。当然ながら、政治的にそれらは非常に重要なステップです。
ウクライナのゼレンシキー大統領が、最近ベラルーシについて、私たちの国の相互関係について、そしてルカシェンコ政権から生じる脅威について、実に沢山語ってくれていることに私は感謝しています。私たちには共通の敵がおり、共に戦わなければならないことを知っています。ウクライナが現在切り開いている欧州、欧州連合(EU)への道は、ベラルーシにも同じ道を歩む機会を与えることになるでしょう。
ウクライナは私たちの地域のリーダーであり、その影響力は高まる一方であると確信しています。なぜなら、これまで誰もロシアに自らの立場を分からせ、挑戦を投げかける勇気を持てなかったところで、ウクライナはそれを実行したからです。当然ながら、誰もが心を開いてウクライナを見ています。ウクライナは私たちベラルーシ人にとって極めて重要な指針となるでしょう。
今回の訪問は第一歩に過ぎず、政治的な協力だけでなく、市民レベルの協力も強化できることを期待しています。
私たちの目的は、ベラルーシが戦争に完全に巻き込まれることを阻止すること
ウクライナの情報機関は、ベラルーシ領から、新たな攻勢とまではいかなくとも、ウクライナ軍を足止めするための国境隣接地帯への攻撃や様々な工作の可能性について警告しています。現在再び語られているように、もしベラルーシ領からの新たな攻勢が生じるならば、それはルカシェンコ体制の終わりを早めることに繋がるでしょうか?
どんなことも起こる可能性があります。ルカシェンコがどの瞬間にでも再び私たちの領土やインフラを提供して、プーチンがその第二戦線を開くのを助けるかもしれないことを私たちは理解しています。彼(編集注:ルカシェンコ氏)はベラルーシ国民ではなく、ロシアに仕えているのです。そして私たちの目的は、ベラルーシが完全に戦争に巻き込まれるのを阻止することです。
同時に、ウクライナも現在はるかに強くなっており、準備もできているため、もし独裁者たちがそれに踏み切り、エスカレーションに向かうならば、相応の返答があるかもしれません。
私たちは、プーチンに仕えようとするルカシェンコの野心と、(一般の)ベラルーシ人を切り離して考えるべきです。
ベラルーシ人やベラルーシ軍がウクライナに対する戦争に参入することは、私には想像し難いです。そして、もしそのような命令が下されれば、その全てが独裁者たち自身に跳ね返っていく可能性があります。私はベラルーシ人を信じており、彼らがウクライナ人を敵とみなしておらず、このロシアの侵略を手助けすることはないと理解しています。
当然ながら、現在のベラルーシはテロ、30年間の独裁による恐怖、そして5年間に及ぶ、恒常的かつ全体的なスターリン式の抑圧に支配されています。しかし、それは人々が諦めた、あるいは受け入れたということを意味するわけではありません。