欧米情報機関の全てがウクライナの抵抗を過小評価していた=元独連邦情報局副局長

アルント・フライターク・フォン・ローリングホーフェン・ドイツ連邦情報局(BND)元副局長は、欧州及び米国の全ての諜報機関は、ウクライナの粘り強さと防衛への備えを著しく過小評価し、ロシアによる対ウクライナ全面戦争の継続期間を見誤ったと考えている。

ローリングフォーヘン氏がウクルインフォルムとのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。

ローリングフォーヘン氏は、「実際、欧州の情報機関の圧倒的多数は、キーウへの進攻を伴う全面侵攻を予想していなかった。これはドイツだけでなく、他の多くの国々にも当てはまる」と述べた。

また同氏は、ウクライナ国境付近へのロシア軍の集結は明白であったものの、ほとんどの情報機関は限定的規模のシナリオしか推測していなかったと指摘した。

同氏はその際、「当然、ロシアがウクライナ周辺に大量の軍隊を集結させたことは誰もが認識していた。そのため、多くの者が地域的に限定された攻撃の可能性は想定していたが、必ずしも全面侵攻ではなかった」と述べた。

なぜBNDを含む欧州の機関が米国や英国の機関よりも全面侵攻の可能性につき懐疑的だったのかについては、同氏は、「理由の1つは、私の考えでは、米国人と英国人が自らの持つ非常に具体的なインテリジェンス情報を部分的にしか共有していなかったことにある。最も機密性の高いデータは完全には伝達されず、主にそれらに基づいて導き出された結論が広められていた」と指摘した。

その他同氏は、戦争自体の継続期間については「欧州の機関だけでなく、米英の機関も誤った」と認めた。同氏は、その主な原因として、ウクライナの抵抗への過小評価を挙げた。「この問題に関しては、私たち皆が見誤った。何より、ウクライナの強靭性、社会の防衛への準備、そして国家の政治指導部を著しく過小評価していたことと関連している。その意味で、これは西側の、そして部分的にその他の、情報機関の集団的な失敗である」と強調した。