「米国や世界の人々の沈黙はプーチンを活気付けるだけ」=ゼレンシキー宇大統領、夜間の大規模攻撃にコメント
ウクライナのゼレンシキー大統領は、24日夜から25日朝にかけてのロシア軍によるミサイルと無人機による大規模攻撃につき、米国や世界の他の人々の沈黙はプーチンを活気付けるだけだとコメントした。
ゼレンシキー大統領がXアカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「今日、ロシアの大規模攻撃の後、救助隊がウクライナの30以上の町や村で活動していた。必要なすべてのところで、作業が継続している。現場で私たちの当局は支援を与え、人を支えている。ありがとう」と伝えた。
また同氏は、昨夜ロシア軍は約300の無人機、その大半は自爆形の「シャヘド」、と、弾道ミサイルを含む約70弾のミサイルを発射したと伝えた。
そして同氏は、「普通の街への意図的な攻撃だ。普通の住宅が破壊され、損壊した。キーウでは、大学の歴史学部の寮が破損した。企業への着弾もある。残念ながら、子供を含む死者が出ている。哀悼を捧げる」と書き込んだ。
同氏はさらに、攻撃の標的となったのは、キーウ市、キーウ州、ジトーミル州、フメリニツィキー州、テルノーピリ州、チェルニヒウ州、スーミ州、オデーサ州、ポルタヴァ州、ドニプロペトロウシク州、ミコライウ州、ハルキウ州、チェルカーシ州だったと報告した。
そして同氏は、「そのようなロシアのテロ攻撃の1つ1つが、新しい対露制裁のための十分な理由となる。ロシアはこの戦争を長引かせ、毎日殺人を続けている。世界は、週末へ向かえるかもしれないが、戦争は休日や平日を問わずに続いているのだ」と強調した。
同氏は、無視をしてはならないとし、「米国の沈黙、世界の他の人々の沈黙は、プーチンを活気付けるだけだ」と訴えた。
その上で同氏は、「ロシア首脳陣に対する本当に強力な圧力がなければ、この残虐行為を止めることはできない。制裁は間違いなく効果的だ。覚悟が今意味を持つ。米国の覚悟、欧州諸国の覚悟、世界のその他の平和を求める人々の覚悟。世界は、ロシア経済の全ての弱点を知っている」と発言した。
同氏はまた、戦争を止めることができるのは、ロシアへの圧力の力だけだとし、「プーチンをミサイル発射ではなく、戦争終結について考えさせねばならない」と訴えた。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、前日に続いて、24日から25日にかけての夜間も同国各地に対してミサイルと自爆型無人機による大規模な攻撃を行っていた。