ロシアはスーミ州とハルキウ州に対する新たな攻勢を実質的に開始=シルシキー宇軍総司令官
ウクライナ軍のシルシキー総司令官は、ウクライナの北部スーミ州と東部ハルキウ州にてロシア軍の新たな攻勢を実質的に開始したと発言した。
シルシキー総司令官がニュースサイト「LB」へのインタビュー時に発言した。
シルシキー氏は、ゼレンシキー宇大統領によるロシア軍がスーミ州とハルキウ州での攻勢の準備をしているとする発言につき、「私が言えることは、大統領は完全に正しいということであり、その攻勢はもう実質的に始まっているということだ。なぜなら、すでに数日間、約1週間、私たちは、あらゆる主要な方面で敵の攻勢行動の件数が約2倍に増加していることを確認しているからだ」と発言した。
また同氏は、ロシアは目的に言及し、「敵は私たちの領土の制圧、私たちの軍の打倒、深部への進軍という目的の戦略的攻勢作戦を続けており、ドネツィク州とルハンシク州を完全に制圧し、ヘルソン州とザポリッジャ州の一部を制圧し、ハルキウ州とスーミ州とチェルニヒウ州に緩衝地帯を作りたがっている。敵は、その目的を維持している、ないしは、その出された課題を遂行しようとしている」と強調した。
そして同氏は、あらゆる協議が行われている中でも、敵の攻勢の烈度の増加のみが観察されていると指摘した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は7日、シルシキー軍総司令官のロシア領クルスク州・ベルゴロド州でのウクライナ防衛戦力の活動について報告を受けたとし、「主要な目的は、これまでと同じく、私たちの領土を最大限守ること、スーミ州とハルキウ州にてロシア占領軍から私たちの国民を守ることである」と発言していた。
写真:シルシキー軍総司令官(フェイスブック)