ゼレンシキー宇大統領「反転攻勢の準備をしており、成功を信じている」

ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、今後行われるウクライナ領奪還に向けた反転攻勢の成功を信じていると発言した。

ゼレンシキー大統領が訪問先のオランダ・ハーグにおいてルッテ蘭首相とドゥ=クロー・ベルギー首相とともに開いた共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私たちは、反攻の成功を信じている。それが非常に重要だ。私たちは最大限のことを行なっている。私たちの軍人だけではない。私たちの社会も軍を支持しており、軍のために働いているし、私たちの工場も、企業も、皆がどのように私たちの軍を強化するかを毎日考えている。私たちは、反攻に向けて確かに準備しているし、成功しないかもしれないなどとは考えない。それは私たちの手段ではない」と発言した。

同時に同氏は、100%の結果というものは誰も保証できないとも述べ、「人々を失う際には成功について話すのは正しくないとは思う。しかし、ある分野で勝利し、領土の脱占領を行ったとしても、人は失ってしまうのだ。その喪失は私たちにとって、国として、非常に痛みを覚えさせるものだ。それは私たちにとって非常に大きな悲劇であり、痛みである」と発言した。その上で同氏は、「いずれにせよ、私たちは前に進む」とも伝えた。

また同氏は、戦時下に外国を訪問するのは難しいが、ウクライナを強化するため、ロシアにとっての「いくつかの悪いニュース」をもたらすために訪問を行なっていると述べた。加えて同氏は、「私は、そのことで自国の社会、戦士たちの士気を下げたくはない。私は、非常に短い期間、国を出てきている。なぜなら、それは必要だからだ。私が単にそうしたいからではない」と発言した。

なお、ゼレンシキー大統領は4日、オランダ・ハーグを訪れている。ゼレンシキー氏は、国際刑事裁判所(ICC)を訪れた他、侵略戦争を裁くための法廷設置を訴える演説を行い、またルッテ・オランダ首相とドゥ=クロー・ベルギー首相と会談を行なった。