ベラルーシ、123人の政治囚を解放 その内114人はウクライナへ移動

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13日、ベラルーシ政権は、拘束していた123人の政治囚を解放した。

同国の自称大統領ルカシェンコ氏が、米国のコール大統領特使の会談後に解放を行った。ラジオ・リバティ・ベラルーシ語版が報じた

報道によれば、ベラルーシ政権のテレグラム・チャンネル「プル・ペルヴァヴァ」が「ベラルーシ法に従って、スパイ、テロ活動、過激主義活動といった様々な性格の犯罪により裁かれていた様々な国出身の123人の国民につき恩赦の決定が下された」と伝えた。

ウクライナのゼレンシキー大統領はこれを受け、テレグラム・チャンネルにて、今回ベラルーシにより解放された人物の中にはウクライナ国民も5名含まれると報告した

ゼレンシキー氏は、「(ウクライナ国防省)情報総局のブダーノウ局長がベラルーシにいた民間人解放のための特別方策の準備の詳細につき報告した。米国の積極的な役割と私たちの情報機関の協力のおかげで、現在、5名のウクライナ人を含む約100人の人が解放されているところだ。ウクライナに関連の支援があるように、米国のパートナーたちを支援している。必要に応じて、欧州の私たちの隣国の特別機関も関与している」と書き込んだ。

さらに同日、ウクライナのユソウ捕虜待遇問題調整本部副代表は、ウクルインフォルムに対して、ベラルーシから114名の人物がウクライナに引き渡されたと伝えた。

ユソウ氏は、「今日、合意の結果と共同作業のおかげで、人道面での重要な出来事が生じた。ベラルーシはウクライナに114名の民間人を引き渡した。その中にはウクライナ人もいる。この出来事は、ベラルーシ側との事前協議と、米国パートナーの要請と積極的な促進、そして当然挑戦本部の活動によって可能となったものだ」と伝えた。

ウクライナ側では、ブダーノウ情報総局局長が現場で作戦の指揮をとったという。

写真:捕虜待遇問題調整本部

ブダーノウ情報総局局長は、フェイスブック・アカウントで、今回解放され、ウクライナに引き渡された114名の民間人の動画を公開した。

報道などによれば、野党活動家のマリヤ・コレスニコヴァ(マルイヤ・カレスニカヴァ)氏やノーベル平和賞受賞者のアレシ・ビェリャツキ氏、大統領選挙出馬経験のあるヴィクタル・ババリカ氏、弁護士のマクシム・ズナク氏、人権保護活動家のヴァレンチン・ステファノヴィチ氏、記者のマリーナ・ゾラタヴァ氏なども解放されたという。NHKの報道によれば、元日本語講師の中西雅敏氏もこの度解放されたという。