英国防相、プーチン氏が『世界中のナチス主義者との戦争』を口実に動員をかける可能性に言及

ウォレス英国防省は29日、プーチン露大統領が今後、「世界中のナチス主義者との戦い」を口実にして、ロシア国民の動員を行う可能性を指摘した。

ウォレス英国防省がラジオLBCへのインタビュー時に発言した

ウォレス氏は、「私たちは、プーチンから、これが戦争になりつつあるという発言を多く目にしている。正しくはないが『これは代理戦争だ』とか、『ナチはあらゆるところにいる』などの発言である。要するに『やつらはウクライナだけにいるのではなく、NATOがナチで一杯だ』と述べているのだ」と発言した。

ウォレス氏は、「私は、プーチンは自らの『特別作戦』から離れようとするだろうと考えている。彼は、競技場をならし、『見てみよ、もはやこれはナチに対する戦争であり、私が必要としているのはより多くの人だ。私はロシアの砲台の餌食をもっと必要としている』と言えるようにするための土壌を用意しているのだ」と指摘した。

同氏は、プーチンの無能、高慢、エゴによって、ロシアの将校が何千もの人々を死に向かわせているという事実を隠蔽していることを「哀れな試みだ」と形容した。

さらに同氏は、ロシアの予備兵力が動員されれば、それは「敗北の自白」となると発言した。

また同氏は、ロシア側は過去8年同様、今後ウクライナに居座ろうとするだろうが、それを看過してはならないと強調した。

加えて、同氏は、ロシア側にマリウポリの完全なコントロールがなくても、彼らは同市の奪取を自慢するだろうと予想した。同氏は、その場合、ロシア側はプロパガンダ要員を連れてきて、彼らが世界に対して、町の破壊は「ナチやウクライナ人のせい」と述べるだろうと指摘した。

これに先立ち、27日、トラス英外相が、ウクライナの同盟国は同国のロシアの侵略との戦いへのサポートを2倍に増やすべきだと発言していた