ロシアはウクライナ人のための「緑の回廊」を自国領に向けて開き、他の場合は攻撃している=ゼレンシキー大統領}

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、ロシア軍はハルキウ市のウクライナ人が避難するための「緑の回廊」を自国領に向けて開いているが、他のところ(ウクライナ領)へ行こうとすると攻撃していると伝えた。

ゼレンシキー大統領がキーウ(キエフ)で行われた外国報道関係者へのインタビュー時に発言した。 ゼレンシキー氏は、「彼らはハルキウ市民の脱出を認めていない。ウクライナの政権は、緑の回廊を作ったが、ロシア軍はそれを燃やした。彼らは『認める』と言ったのに、その後ウクライナ人が乗用車で出発したら、彼らはその車を道路で銃撃した。だから、その通りを通すのは危険なのだ。そこでは領土防衛部隊が働いており、人々に対して、それは危険だ、(ロシア軍が)撃ってくるかもしれない、と呼びかけている。彼ら(ロシア軍)は何をしているか? 彼らは『他の緑の回廊を開いた、ロシア側へ行け、私たちはあなた方に食事をあげる、そこでは誰もあなた方を殺さない、私たちはウクライナ人ではない』と言っているのだ。それが今起きていることだ。そこには問題はない。私たちはオープンだ。しかし、私は、人々をロシア領へ強制的に追い出すことはできない。私は、人々を棒で追い出すことはできないのだ。そもそも(ロシア側に)行きたい人は、行けば良い。もう耐えられない人も、行く権利がある」と発言した。 同氏は、現在、食べ物や飲料水、薬などを載せた人道車両を向かわせる話があるとしつつ、「卑怯なことに、私たちの人道車両を占領された町に入らせないようにしているのだ。町々は、占領者によってわざと封鎖されている。人道車両を別のところから入らせるために行われている。そうして、彼ら(ロシア軍)がパンを配るところをカメラでおさめるわけだ。私たちはその動画をもう入手している。残念ながら、それが今起きていることだ」と発言した。