ロシア侵攻受け、ウクライナは史上最低の出生率=オレーナ大統領夫人

ロシア侵攻受け、ウクライナは史上最低の出生率=オレーナ大統領夫人

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ウクライナのオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人は17日、ウクライナではロシアの全面侵攻を受け、現在、女性1人あたり約0.8~0.9人の子どもという、史上最低の出生率となっていると発言した。

オレーナ夫人が11月17日から18日にヴィリニュスで開催されている国際サミット「グローウィング・ヨーロッパ2025 家族と個々の新しい命への投資を通じた未来の欧州の人口面の形成」におけるオンラインスピーチの際に発言した。大統領府が公表した

オレーナ夫人は、「国連の予測によると、世界中で女性の出産数はますます少なくなっているという。今世紀の終わりまでに大半の家族は子どもを1人しか持たなくなるという。欧州連合(EU)諸国の出生率はわずか1.5だ。ウクライナでは、ロシアの侵攻により、この指標が史上最低となっており、様々な計算によれば、約0.8~0.9である。『安全』の感覚が、新しい命を授けるという決定に最大の影響を与えている」と語った。

また同氏は、ウクライナでは母親たちが抱く戦争のストレスにより、早産件数も増えていると指摘した。

同氏はさらには、ウクライナは人口面の課題は国の防衛の一部であるとした上で、「私が後援しているプロジェクトの中には、大型里親家族への支援、学校のための防空壕の建設、給食センターと食堂の改修がある。そして今正に、ウクライナは『欧州児童保証』(欧州の子どもへの無料の教育とケア、医療支援、適切な住居と食事へのアクセスを提供する欧州のプログラム)に加わっている」と伝えた。

同氏はその他、ウクライナの子どもたちと母親たちの保護と支援に対して欧州諸国に謝意を表した。

なお、司法省によれば、ウクライナでは、2025年の上半期に、約8万6800人の子供が生まれ、また同時期の国内死者数は約24万9000人となっている。


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