ゼレンシキー宇大統領を「信頼する」59%
キーウ国際社会学研究所がウクライナで2025年11月26日から12月29日にかけて実施した世論調査の結果を発表した。
信頼・不信の回答の割合は、2025年7〜10月の複数調査時とほとんど変化がない。研究所は、エネルギー部門の汚職に関する情報が明るみに出たことを含め、状況の変化を踏まえた上で、ゼレンシキー氏への信頼の水準は12月末の時点で概して変化がなかったと指摘している。

同時に研究所は、今回の1か月間にわたる調査期間の間、ゼレンシキー氏に対する信頼の回答の割合は非常に大きく変動したとも指摘しており、11月26〜30日には信頼するとの回答は49%だったが、12月1〜13日には63%となり、12月14〜29日には55%となったと伝えている。研究所は、この変動につき、社会でどのような話題が支配的か(国家運営や汚職といった内政問題や、諸外国との関係や和平交渉といった外政問題)という文脈に信頼度が依存しているのだと指摘している。
さらに研究所は、エネルギー部門の汚職に関する情報が公表されてから、ゼレンシキー氏は信頼を約10%減らしたが、その後の国際情勢(和平交渉)を背景に、再び「旗の下への結集」効果が生じて、大統領への信頼の上昇が確認されていると解説している。
同時に研究所は、12月の「結集」効果は若干弱く、どちらかといえば、小規模ながらも信頼の低下傾向があったと指摘している。他方で、いずれにせよ、2025年年末の大統領への信頼度は、2024年年末のそれよりも高いとし(ただし、2025年の信頼のピークは5月初旬)、今後も、例えば現在の人事決定などを受けて、大統領への信頼指数は大きく変動していくだろうと予想している。
この全ウクライナ世論調査「オムニバス」は、キーウ国際社会学研究所が11月26日から12月29日にかけて自らのイニシアティブで行ったもの。ウクライナ全土(政府管理地域)の18歳以上の1001人の回答者が、携帯電話番号のランダムサンプリングに基づいて、CATI方式で調査された。
理論的誤差最大で±4.1%。また戦時下では、上記の形式上の誤差に加えて、特定の系統的な誤差が加わるとのこと。
写真:大統領府