コンスタンティノープル全地総主教、ホロドモール犠牲者のために祈祷

コンスタンティノープル全地総主教、ホロドモール犠牲者のために祈祷

写真
ウクルインフォルム
正教会筆頭のトップコンスタンティノープル全地総主教庁のヴァルソロメオス1世総主教が、24日、ウクライナにおける1932~33年のホロドモール(人為的大規模飢餓)の犠牲者のための奉神礼を行った。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヴァルソロメオス総主教は、「今日、私たちは、ホロドモールから86年経過を記憶し、スターリン体制のウクライナ民族へのこのジェノサイドの犠牲者の冥福を祈る。数え切れない数のウクライナの民間人、子ども、男性、女性が、飢餓の犠牲となり、自らの民族アイデンティティ、言語、文化のために闘った」と発言した。

総主教は、現在、悪は世界に破壊的影響を及ぼしているが、善の勝利のための闘いは私たちの義務であると強調した。

また、総主教は、「全地総主教は、ウクライナの神の民に(編集注:教会の)独立を与えた。それは、彼らが母なる教会への敬意を抱き、他の正教会との対話を有すことができるよう、聖なる教会法と伝統にもとづいて生活を送ることができるようにするためである」と強調した。

総主教は、ウクライナの民の祝福を祈願した。

奉神礼後、アンドリー・シビハ駐トルコ・ウクライナ大使は、86年前、ウクライナ領では、人類史上最大の悲劇の一つが起こったのだと発言し、「それは絶対的悪であった。罪なき人々が亡くなったのだ」とし、当時ウクライナでは毎日約2万5000人が飢餓で亡くなっていたことを喚起し、その出来事には明確な法的分類が必要だとした。大使は、ホロドモールは人道に対する罪でありジェノサイドであることを強調し、真実を記憶し、伝えることの重要性を訴えた。

大使は、奉神礼に参加したカナダ、モルドバ、ポーランドの総領事、クリミア・タタール人の指導者ムスタファ・ジェミレフ氏、ウクライナ人・クリミア・タタール人コミュニティの代表者たちに感謝を伝えた。

また、大使は、現在ロシア連邦の侵略によってもウクライナでは人々が亡くなっており、「ウクライナ、ウクライナ人はまたも攻撃を受けている。1万3000人のウクライナ人がロシアの侵略で亡くなった。クリミアやその他の領土が占領されている」と強調した。

なお、今回のコンスタンティノープル総主教によるホロドモール犠牲者追悼の奉神礼が行われたのは2回目のこと。昨年12月2日にも実施されている。

また、2018年には、トルコ国内にて、ホロドモールに関する書籍、スタニスラウ・クリチツィキー著「ウクライナの1932~33年ホロドモール:どのように?どうして?」とヴォロディーミル・ヴァシレンコ著「1932~33年のウクライナにおけるジェノサイドとしてのホロドモールの法的評価方法論」の2冊が出版されている。

なお、2019年11月23日、ウクライナでは、ホロドモール犠牲者追悼行事が実施された。


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