トゥスク・ポーランド首相、ウクライナ人への襲撃について沈黙しないよう同国大統領に再び要請
トゥスク首相がワルシャワでの記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
トゥスク氏は、「(編集注:前日の自身の呼びかけに対する大統領の)返答は、今のところ沈黙だ」と述べた。
また同氏は、大統領と国内の状況に責任を負う全ての政治リーダーに対し、あらゆる暴力を明確に非難するよう呼びかけていると強調した。
同氏はそして、ポーランドは数十年にわたり、安全で開放的かつもてなしの精神に満ちた国としての国際的評判を築いてきたが、それを破壊するのは構築するよりも遥かに容易だと主張した。
その際同氏は、「見かけ上は、悪はいつでも魅力的だ。評判は構築するよりもはるかに早く破壊することができる。ポーランド人は何十年もの重労働によってそれを創り上げてきたのだ」と述べた。
同氏はその際、最近ソーシャルメディア上で、ポーランドに感銘を受ける外国人観光客の動画だけでなく、ポーランドの路上での暴力を記録した映像も拡散していると伝えた。そして同氏は、暴力は非難と処罰に値するだけでなく、ポーランドの重要な国益にとっても脅威となっていると指摘した。
加えて同氏は、過去にいわゆるサッカー・フーリガンのいさかいについて肯定的な発言を行っていたナヴロツキ・ポーランド大統領に対し、最近の同国での攻撃性の表れについて明確な立場を示すよう期待していると改めて述べた。
その際同氏は、「大統領が非常に明確な線を引き、『ストップ』と言うことを期待している。そのような暴力行為にはいかなるアリバイも弁明も存在しない」と述べた。
ウクライナ人を対象とするものをはじめとする、ポーランドでの襲撃の増加を右派陣営の政治家と関連付ける理由について記者団から質問されると、トゥスク氏は彼らの公の場での発言に基づいていると述べた。
同氏はそして、サッカー・フーリガンのいさかいの文脈において、ナヴロツキ大統領がかつて、「高潔な男同士の決闘」だと発言したことや、いわゆる「自衛団」の結成に関する「法と正義」党のカチンスキ党首の発言、右翼過激派活動家のロベルト・ボンケヴィチ氏による「ポーランドの土地から雑草を抜き取る」という発言に言及した。
同氏はまた、ヴロツワフでのウクライナ人カップルに対する最近の襲撃の参加者の1人が、ソーシャルメディア上で自らを「ポーランド国境の防衛者」と形容していたことに注意を促した。
その上で同氏は、「ポーランドの政治の場で、暴力を誇りとする界隈の代弁者が誰であるかについて、私が他者に説得する必要はない。その暴力は拡大しており、それに終止符を打つ時が来ている」と強調した。
これに先立ち、ポーランドのトゥスク首相は28日、ヴロツワフでのウクライナ人カップルへの残虐な襲撃を受け、ウクライナ国民に対する暴力はポーランドの国際的評判を失墜させ、ロシアを利するものだと発言していた。
また、ポーランドのヴロツワフでは、ウクライナ市民に対する残虐な暴行の疑いで男性2名が拘束されていた。そのうちの1名は町を離れようとしていたが、警察の対テロ部隊により拘束された。
ポーランドのメディアは、27歳と45歳の男性が拘束されたと報じた。1名には前科があり、もう1名はサッカーのフーリガンだという。両者とも総合格闘技の大会に参加しているという。
最近、複雑な歴史問題をめぐるポーランド・ウクライナ関係の悪化が続く中で、ポーランドではウクライナ人に対する否定的な言動、特に言葉での侮辱や暴行の事例が著しく増加している。
写真:ポーランド内閣