占領地域のロシアの政策はファシズムに近い特徴を持つ=ドイツ人専門家
ウムランド氏がウクルインフォルムとのインタビューの際に発言した(リンク先はウクライナ語)。
ウムランド氏は、現代ロシアの性質に関するドイツ国民の理解は著しく改善したものの、彼らの多くはロシアの帝国主義的ナショナリズムの性質をまだ十分には理解しておらず、今でもロシアとは「妥協は常に見出すことができ、さらに多くの外交努力と交渉を行えば、何らかの形で戦争の脅威を排除できる」と信じていると指摘した。
同氏はまた、「1945年までのドイツのような意味でのファシズム国家ではないかもしれないが、ロシアが、特にウクライナに対しては、深く侵略的な外交政策のビジョンを今なお有しているという認識は今も不足している。ロシアはウクライナというネイションを認めておらず、ウクライナ国家が存在する権利を認めていない」と発言した。
さらに同氏は、「ロシア側からの敬意と承認の根本的な欠如や、それに対応するウクライナ側からの根源的な信頼の不在によって定義されている状況下では、交渉、外交、妥協は非常に困難なのだ」と説明した。同氏はそして、この「紛争の深い次元が今でもしばしば理解されていない」と強調した。
同氏はその他、現代ロシアにおけるファシズムの兆候の有無に関してコメントする中で、ロシアには帝国主義、戦争、ウルトラナショナリズムはファシズムが出現するずっと前から存在していたと強調した。同時に同氏は、ロシアが占領するウクライナ諸地域におけるロシアの政策は、ファシズムの慣行に近い特徴を持っていると指摘した。
同氏はその際、「占領下のウクライナ地域におけるロシアの政策は、際立ってウルトラナショナリズム的であり、革命的な性質を一定程度持っている。ロシアはそこで新しい社会を作り出そうと試みている。ウクライナ人のアイデンティティ、文化、民族性を消し去り、ウクライナ人をロシア人に変えることを目指している。そして、それはもうファシズムに酷似している。たとえ同様のプロジェクトがイタリアやドイツのファシズム出現前から存在していたとしてもである」と発言した。
他方で同氏は、「ヒトラーとプーチンの間には本質的な違いがある」との見方も示した。同氏は、「私は今でも、ヒトラーとプーチンの間には本質的な違いがあると考えている。ヒトラーは根本的に未来を志向していた。彼は革命家であり未来派であった。反対に、プーチンは過去を見ている。彼はツァーリやソヴィエトの帝国を復活させることを希求している」と指摘した。
また同氏は、ウクライナ人は現在、極めて疲弊しており、戦争ができるだけ早く終わることを望んでいるものの、ロシアにとっての「勝利の和平」がもたらすあらゆる脅威を今も理解していると指摘した。
同氏はそして、「しかし彼ら(ウクライナ人)は、『ロシアのジークフリーデン(Siegfrieden)』、すなわち勝者の条件による和平、『ロシアにとっての勝利の和平』が、ウクライナにとって即座の破滅となるだけでなく、戦略的な誤りにもなることも理解している。なぜならそれは、ロシアを新たな侵略へと駆り立てるだけだからだ。それこそが、クリミアの『併合』とミンスク諸合意が示したことである。(当時)ロシアは自らが望んだものをかなりの程度手に入れたのだが、それがモスクワを満足させることはなかった。逆に、それはさらなる侵略性を駆り立てることになったのだ」と指摘した。
写真:アンドレアス・ウムランド(フェイスブック)