ロシアは和平交渉を人道分野から遅れさせている=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したチェコのパヴェル大統領との会談後記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、正にウクライナに交渉の主導権があると考えている。私たちはこの点においてロシアよりも迅速だと思う。私たちは米国側とも非常に良く作業してきた。ただ、(編集注:米国とは)いくつかの問題において同じ側に立っていないだけだ。理由は明確であり、私は私たちの国益を守っているのだ。私は、民主的な国家間関係において、『最後通牒』は機能しないモデルだと思う」と語った。
また同氏は、ウクライナは米国と同じく、戦争が終結することに関心があり、それを可能な限り早く実現することを目指していると強調した。同氏は、それに対してロシアは人道分野を皮切りに和平プロセスを停滞させているとし、昨年末に1000人の戦争捕虜の交換が行われる予定だったが、それを延期したのはロシア側だったと明かした。
その際同氏は、「私たちは、(編集注:和平関連文書への)署名と戦争の終結がロシア側によって遅らされていることを理解している。非常にシンプルな例を挙げよう。昨年末、私たちの人々、つまり捕虜の交換について合意があった。1000人を交換することになっていた。どこに問題があるのだろうか? ウクライナ側の遅れの理由は何か? 誰がウクライナ人を拘束しているのか? 私たちだろうか? ロシアだ。なぜ彼らは交換しないのか? 米国には、この問いに対する答えがあるか? 否。なぜなら、いくつかの問いは不都合ではあっても、完全に公正なものだからだ。ロシアは人道分野を皮切りにして、全てのプロセスを引き延ばしている。1000人を交換しようと言ったら、それは延期された。せめて500人を交換しようと言っても延期されたのだ。20項目(和平案)の一部である『全員対全員』の交換を提案しても、やはり延期されるのだ」と説明した。
その上で同氏は、「ロシアに対して十分な圧力が必要だ。そうすればすべてが終わる。私たちは、その瞬間にとても近づいていると考えている」と指摘した。
これに先立ち、トランプ米大統領は、ロイターとのインタビュー時に、ロシアよりウクライナの方が和平合意の締結に対する準備が少ないとの見方を示していた。