プーチンは事前に対ウクライナ戦争を計画していた=ショルツ前独首相
ウクルインフォルム
ドイツのショルツ前首相は、ロシアの首脳プーチン氏が、2022年2月24日の少なくとも2年前にはウクライナへの全面侵攻を決断していたとし、同氏は意識的に戦争の道を選んだことを確信していると表明した。
ショルツ氏はベルリンで開催された、ドイツの対ロシア政策を批判的に分析した書籍『Das Versagen(失敗)』の出版発表会で発言した。ディ・ヴェルトが報じた。
ショルツ氏は、「今日、私はプーチンがその(編集注:全面侵攻開始の)2年前に攻撃を計画していた、彼を思いとどまらせることができたものは非常に少なかったと固く確信している」と語った。
またショルツ氏は、ロシアは、ウクライナの非同盟地位やウクライナ領内への長射程ミサイルの未配備といった主要な要求を、軍事力を行使せずとも実現できたはずだと指摘した。
同氏はその際、「それらは全て、戦争なしで手に入れることが可能だった。つまり、彼は戦争を望んでいたのだ」と強調した。
さらに同氏は、ドイツ国内で何度も激しい批判を浴びてきた当時のドイツ政府によるウクライナへの武器供与の速度についても擁護した。同氏はその際、本件を巡る議論において、軍事支援の実際の規模や組織面の複雑さが考慮されないことが多かったと指摘した。また、ウクライナ支援に関する決定はパートナー諸国と緊密に連携し、ロシアの潜在的な反応を考慮した上で行われていたとし、許容される限界は実践の中で見定めなければならなかったと述べた。
なお、ジャーナリストのカティア・グロガー氏とゲオルク・マスコロ氏による著書『Das Versagen』は、過去数十年にわたるドイツの対露政策における誤りと計算違いを分析したもの。特に、クレムリンの侵略意図に対する警告を無視したことや、明らかなリスクがあるにもかかわらずモスクワとの協力を維持しようとした点に焦点を当てている。