ゼレンシキー宇大統領、米欧の対露制裁に謝意
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、米国と欧州連合(EU)による新しい対露制裁の発表につき謝意を表明した。
ブリュッセル訪問中のゼレンシキー大統領が発言した。
米国の対露制裁発動について、ゼレンシキー氏は、欧州理事会会合参加者に向けての呼びかけの際に、「昨日米国が石油企業に対する新たな対露制裁を導入したことが重要だ。私は、その決定につきトランプ大統領に感謝したい」と発言した。
また同氏は、「プーチンが外交を回避し、はったりをかけたり、テロを強化したりしている時、強力な圧力が彼を現実に引き戻さねばならない」と指摘した。
また同氏は、テレグラム・チャンネルにて、EUの第19次制裁採択についても謝意を伝えた。
同氏は、「EUと全ての加盟国に、強力な第19次制裁パッケージの採択につき感謝している。それは、ロシアがテロと民間人への攻撃を強めている時の欧州の団結を示すものだ。ロシアがこの戦争を続けるのを助けているものが制限の対象となった。石油部門、影の船団、防衛産業複合体だ。初めて、ロシアが制限回避に用いている暗号プラットフォームと暗号資産スキームにも制裁が科された」と書き込んだ。
また同氏は、対露制裁が同時に発動されることの重要性も強調した。同氏はその際、「ロシアへの圧力を強化し、私たち皆が必要としている平和を近付けるために、EU、英国、米国がシンクロして行動していることが重要だ。制裁圧力はより大きくならねばならず、それについて今日ブリュッセルにてパートナーたちと話していく」と伝えた。
これに先立ち、米財務省は22日、ロシアの2大石油会社である「ロスネフチ」と「ルクオイル」への制裁導入を発表していた。また、EUも23日、第19次対露制裁パッケージを採択していた。
写真:EU