EU、第19次対露制裁を採択
カラスEU外務・安全保障政策担当上級代表がXアカウントで発表した。
カラス氏は、「私たちは先ほど第19次制裁パッケージを採択した」と書き込んだ。
その際同氏は、新しい制裁はロシアの銀行、暗号資産取引、インドと中国の団体などを対象としていると説明した。
同氏はまた、EUは不安定化の試みへと対抗すべく、ロシア外交官の移動を制限すると伝えた。
その上で同氏は、「プーチンは、この戦争への資金投入がますます難しくなる」と強調した。
同日、コスタ欧州理事会議長は、ブリュッセルでのEU理事会会合の前に、今次採択された第19次制裁はロシアにとって、EUがウクライナに対して必要な限り支援していくことを示す強力なシグナルだと発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
コスタ氏は、「今朝、私たちは、『影の船団』、ロシアの銀行・エネルギー部門を対象にした第19次制裁を採択した。そして、今日、この欧州理事会において、私たちは、2026年と2027年の、軍用品の獲得を含む、ウクライナの財政ニーズを埋める政治的決定を採択する。それは、ロシアにとって非常に強力なシグナルだ」と強調した。
また同氏は、EUは「どれだけ高くつこうが、必要な限りずっと」ウクライナを支援していくことを何度も表明してきたし、今日EUは2026〜2027年のウクライナの財政的ニーズを埋める政治的決定を採択することで、その支援を具体化すると伝えた。
同氏はさらに、トランプ米大統領のイニシアティブに大きな期待があったが、現在、ロシアのプーチン氏はそれに対して「善意」を示していないどころか、むしろウクライナの民間施設への攻撃を強めていることが明らかになっていると伝えた。
同氏はそして、「それは、私たちが公正かつ永続的な平和のためにウクライナの戦いを支え続けなければいけないことを意味する」と強調した。
その他同氏は、欧州がウクライナ支援に疲れることはないことを、ロシアは信じていないと指摘した。同氏はそして、「私たちは疲れていないし、私たちは、外交的、政治的、軍事的、財政的手段でウクライナを支援し続けるためにここにおり、それはロシアにとって甚大なシグナルである。なぜなら、ロシアは、ウクライナにて民間人殺害、民間施設の破壊を止めねばらないことを理解せねばならないからだ。ロシアはウクライナにおける戦争を止め、和平交渉へと両国を関与させることを目的としたトランプ大統領の努力をはじめとするあらゆる外交的努力を受け入れねばならない」と発言した。
同氏はまた、ゼレンシキー宇大統領は和平交渉を受け入れているが、プーチン氏だけがそれを望んでいないと指摘した。そして同氏は、欧州は平和達成のために外交的努力を続けねばならないし、同時にあらゆる可能な手段でウクライナを支援し続けなければならないと述べた。
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