トルコ外務省、ウクライナとロシアの交渉に向けた立場の違いにつき説明
ウクルインフォルム
トルコのフィダン外相は12日、ウクライナとロシアは停戦と交渉実施について異なる順序を主張しており、またそれぞれが米国の支持を得ようと努力していると指摘した。同時に同氏は、交渉の前には停戦があるべきとの立場を堅持していると発言した。
フィダン外相がシリアとヨルダンの外相との会談後の記者会見時に、5月15日のイスタンブルで開催されるかもしれない和平交渉へ向けた準備について質問された際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
フィダン氏は、「ウクライナ人の立場は、まず停戦、それから交渉実施というものだ。ロシア人は、まず交渉へと移行し、それから停戦というものだ」と発言した。
また同氏は、双方が、米国を自分の側に引き寄せようとしているとしているが、それは普通のことだと指摘した。
同氏は加えて、「私たち(トルコ)の立場は堅固である。私たちは、できるだけ早く団結して、停戦を始めるよう双方に呼びかけている。私たちは、それが実現することを期待している。私たちの努力はその方向に集中している」と発言した。
これに先立ち、トルコのエルドアン大統領は11日、ロシアの首脳プーチンとフランスのマクロン大統領とそれぞれ電話会談を行っていた。
エルドアン大統領は、プーチン氏との電話会談の際、「交渉が止まった場所からイスタンブルにてロシア・ウクライナの和平交渉を継続するとの彼の発言を肯定的に受け止めたと述べ、トルコは恒久的解決へと繋がる交渉を受け入れる準備がある」と伝えていた。
またエルドアン氏は、「和平達成のための機会の窓が開いたし、包括的な停戦は和平交渉に必要な条件を作り出す」と発言していた。
写真:フィダン土外相(X)