ウクライナとロシアの立場は近付いたが、それでもそれはまだ遠い=ルビオ米国務長官
ウクルインフォルム
米国のルビオ国務長官は1日、ロシア・ウクライナ戦争には軍事的解決はなく、どちらも自らの目的を達成することはできないとの見方を繰り返した。
ルビオ国務長官がフォックスニュースへの出演した際に発言した。
ルビオ氏は、「これは軍事的解決のない戦争だ。本質的に、プーチンはウクライナ全土を制圧することはできないし、ウクライナはロシア人を2014年にいたところまで追い返すことはできない。そのため、そこの問題は、双方と話せる世界唯一のリーダーは誰かということになるし、私はその人物が合意へと彼らを導くことを期待している。それはトランプ大統領だ」と発言した。
また同氏は、ウクライナとロシアの立場はまだ「互いに遠い」と発言した。その際同氏は、「私は、私たちはウクライナの立場を知っており、ロシアとプーチンの立場も知っていると思う。それらはまだ互いに遠い。それらは近くなったが、しかし、それらは互いに離れている。そして、それ(和平合意)が実現するには、近いうちに本当の突破口が必要になるだろう。さもなければ、(トランプ)大統領は、この問題にあとどれだけの時間を割くべきか決断しなければならなくなると思う」と語った。
同氏はさらに、ウクライナにおける戦争以外に世界には他にも重要な問題があるとし、「ウクライナの戦争が重要ではないということではないが、中国との間で起きていることは長期的な展望で世界の未来にとってより重要だと言えよう。当然ながら、イランの核の野心と他の様々なこともある」と発言した。
なお、米国のブルース国務報道官は1日、今後は米国はウクライナとロシアの間の和平仲介者ではなくなると述べ、ウクライナとロシアが戦争終結手段について具体的なアイデアを提示すべきだと発言している。