ウクライナの一般消費者への電力復旧にはしばらく時間がかかるおそれあり=電力会社
ウクルインフォルム
ウクライナの電力会社「ウクルエネルホ」は、19日朝の時点で電力システムは困難な状況が続いていると報告した。
ウクルエネルホ社がテレグラム・チャンネルで発表した。
発表には、「12月19日11時時点で、ウクライナの電力システムには困難な状況が生じている。夜中、敵無人機が国中の電力施設に突入しようとしていた。空軍の専門的な活動のおかげで、敵は自らの目標を完全には達成できなかったが、残念ながら、インフラ施設に複数の着弾がある」と書かれている。
また、国家非常事態庁の職員が砲撃被害を取り除く作業を続けているとし、可能なところでは修理作業を始めているという。また、南部・東部では敵が火砲による攻撃を続けており、被害が出ていると伝えられた。
最も困難な状況は、中部、東部、ドニプロ地域だとし、スーミ州、ハルキウ州、ポルタヴァ州、ドニプロ州、ザポリッジャ州、キロヴォフラード州、ジトーミル州、チェルニヒウ州、チェルカーシ州、キーウ州、キーウ市で緊急停電が導入されていると発表された。
また、ウクルエネルホ社は、重要インフラ施設に対して優先的に送電が行われており、一般消費者への送電の再開までは一定の時間がかかる可能性があると伝えた。
同時に、インフラ施設に損傷が生じたものの、電力会社は状況をコントロールしていると書かれている。
これに先立ち、19日未明、ロシア軍は、キーウ市やキーウ州をはじめ、ウクライナ各地にイラン製の自爆型無人機で攻撃を行っていた。