ゼレンシキー宇大統領、ウクライナのNATO加盟方針の「将来にわたる断念」との見方を否定

ゼレンシキー宇大統領、ウクライナのNATO加盟方針の「将来にわたる断念」との見方を否定

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレシキー大統領は18日、ウクライナ憲法における同国のNATO加盟方針を削除する必要はないと発言した。

ゼレンシキー大統領がブリュッセルでの記者会見の際に発言した

記者から、ウクライナ憲法の改正、とりわけNATO加盟方針の削除はあり得るかと質問されると、ゼレシキー氏は、「私の言葉がどのように解釈されたのかわからない」と述べつつ、全面侵攻の前、自身はバイデン政権時代にも繰り返しウクライナのNATO加盟問題は提起したが、一貫して否定されてきたことを明かした。

同時に同氏は、「正直に言って、(現在)私たちの国の憲法を変える必要があるとは思わない。第一に、それはウクライナ憲法であり、私たちの憲法をどうするかはウクライナの国民が決めることであって、(他の)誰かが決めることではない。ロシア連邦やら、他の誰かやらの要求によって決めるものでないことは確実だ。それは私たちの憲法なのだ。それ(編集注:NATO加盟)は『方針』である。私たちは、そのような安全の保証を得たいと思っており、私たちはそれに値すると思っている」と発言した。

また同氏は、世界の政治情勢は変化するものであり、現在閉ざされている扉が明日にも開くことはあり得ると指摘した。

そして同氏は、「そこでは私たちのことを見ていない。『今のところは』だ。見てみると良い、私たちの人生においては、全てのことが『今のところは』なのだ。将来立場は変わるかもしれない。強いウクライナ軍がNATOを弱めるのではなく、強めるのだと、誰かが認識するようになるかもしれない。すなわち、それは政治の問題なのだ。世界は変わる。誰かは生き、誰かは死ぬのだ。人生とはそういうものだ」と述べ、同時に現時点では「私たちに提案された安全の保証の選択肢」を議論していると補足した。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は14日、ウクライナの真の安全の保証はとなるのは北大西洋条約機構(NATO)加盟だとしつつ、米国及び一部の欧州パートナー国の立場を受け、ウクライナは「NATO第5条に匹敵する」保証に同意するだろうと発言していた

またゼレンシキー大統領は9日には、「ウクライナにとって、安全の保証は非常に重要だ。私たちは、米国が今のところウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を想定する準備がないことを知っている。しかし、その問題は、当然ながら、将来の問題だ。現時点では、私たちは実効的な安全の保証を検討している」と発言していた

写真:EU


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