ドイツは「パトリオット」2基と「アイリスティー」1基をウクライナにさらに提供=独国防相
ピストリウス国防相が、オンライン形式で開催された第32回ウクライナ防衛問題コンタクト・グループ(UDCG)会合(ラムシュタイン会合)の冒頭で発言した。
同氏は、「前回のUDCG会合以来、私たちはウクライナの防空を大幅に強化した。具体的には、ノルウェーのパートナーたちの協力により可能となった、8月に約束していた2基の『パトリオット』の供与、そして9基目となる『アイリスティー』の供与による」と伝えた。
また同氏は、来年ドイツが「ウクライナの防空強化のため、私たち(ドイツ)の在庫から相当数のミサイル『AIM9サイドワインダー』を引き渡す」とも発表した。
加えて同氏は、「PURL(「ウクライナのための優先的装備品ニーズリスト」)メカニズムによる5億ドルの完全なパッケージへの資金提供に加え、NATOのPURLメカニズムを通じて米国の倉庫から極めて必要な兵器や弾薬を購入するために、追加で2億ドルを提供した。これらの追加のPURLパッケージの資金調達において、迅速かつ実務的に調整してくれたノルウェー、オランダ、ポーランドに特に感謝する」と発言した。
さらに同氏は、最近ウクライナとドイツの間で締結された防衛産業分野の協力協定に基づいた合意の実現についても言及し、「私たちは、既存の潜在能力を活用し、両国の防衛産業間の協力を強化する。何よりもまず、最近署名されたドイツとウクライナの間の実施協定の枠組みの中で、防衛企業がウクライナにとって極めて必要な無人機を共同生産していく」と述べた。
同氏はその上で、ドイツが今後も「責任を負い、前進し続ける」と明言し、「来年、私たちはウクライナへの支援をさらに拡大する。私たちの国の支援総額は115億ユーロに達し、これは新記録となる。支援の増額は、ドイツがウクライナと共に立っているという明確なシグナルを送るものだ」と強調した。