ウクライナ仏首脳、ウクライナの防衛装備獲得協力に関する意向書に署名 「2035年までにラファール100機獲得」
署名式はゼレンシキー氏のパリ訪問時に行われた。ウクライナ大統領府が署名式の様子の動画を中継した。
ウクライナ大統領府広報室はまた、今回の署名の詳細につき公表した。
発表には、「この文書により、ウクライナは、フランスの防衛産業の軍事装備や、ウクライナ軍近代化のための技術的基盤を獲得することが可能となる」と書かれている。

まず2035年までにウクライナのために戦闘機「ラファールF4」100機、防空システム「SAMP/T」、防空システム用レーダー、空対空ミサイル、航空爆弾などの獲得が想定されているという。さらに、技術移転や、ウクライナ国内での航空機の共同生産の可能性も想定されているという。
ゼレンシキー氏は、「私は最初の訪問の時からフランスに非常に感謝している。マクロン氏とフランス全国民に感謝している。しかし、この瞬間は両国にとって特別で、実に歴史的なものだ。新たな航空機、新たな強化、私たちの軍と国を強化するための新たな措置である」と強調した。
発表にはまた、ウクライナとフランスは迎撃用無人航空機を共同で生産していき、ウクライナの無人機に統合できる重要な技術や部品の開発に取り組む予定だと書かれている。ウクライナとフランスの防衛分野間の共同プロジェクトは、すでに今年から開始されるとのこと。
マクロン氏は、「これは短期的、中期的、そして長期的な展望である。そして、これら全てが必要なのだ。たとえ明日、和平の署名がなされたとしても、これら全ては依然として必要である。なぜなら、抵抗する能力のある強固なウクライナ軍の存在がその平和の安全の保証だからだ。その能力がそれ(平和)を確保することになる」と強調した。
その他発表には、両首脳は、同文書への署名の前に、フランスの防衛企業の代表者たちと会談したとあり、一人一人が、具体的な兵器の技術的特徴、使用面の特徴、利点、生産能力、生産期間について詳細に説明したと書かれている。
なお、17日、ゼレンシキー大統領はパリを訪問している。