ロシアは長期戦の意向、ウクライナは戦略的な転換が必要=ザルジュニー駐英大使
ウクルインフォルム
ウクライナのザルジュニー駐英大使(ウクライナ軍前総司令官)は、ロシアは長期戦を行う意向であり、ウクライナはイノベーションとテクノロジーに基づくより広範な行動計画へと移行すべきだとの見方を示した。
ザルジュニー大使がポーランドのシンクタンク「イースタン・フランク研究所」が主催した討論会で発言した。ザルジュニー氏がテレグラム・チャンネルにて発言を紹介した。
ザルジュニー氏は、ロシアは戦争終結に向けて準備しておらず、逆に長期的な対立に向けて準備していると指摘した。そして、「疲弊したウクライナ、分裂した西側、抑制された米国(の存在)は、時間がロシアの方に有利であることを示している」と述べた。
そして同氏は、大きな外的圧力や国内の激震がなければ、ロシアの首脳陣は、不変の目標を達成するために、適応し、機動し、損耗を受け入れながら、戦争を長期にわたって継続していく可能性が大きいと予測した。
同氏はその上で、「私たちには戦略的な転換が必要だ。それは消耗戦術の完全な放棄ではなく、イノベーションとテクノロジーを通じて、より広範で積極的な計画に統合することだ」と主張した。
また同氏は、ウクライナは侵略者への抵抗において団結し、テクノロジーを発展させ、汚職を克服することで、生き残り、子どもたちの未来を確保しなければならないと強調した。