プーチンは資金、人、アイデアが尽きつつある=ルッテNATO事務総長
ルッテNATO事務総長がロンドンとオンラインで開催された「有志連合」首脳会合後の記者会見で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ルッテ氏は、「私たちは有志連合の非常に生産的な会合を終えたところであり、私はウクライナへの私たちの支援をさらに強化するために同盟国が示したイニシアティブを歓迎する」と発言した。
また同氏は、トランプ米政権がロシアの大型石油企業に対して制裁を導入したことに関連して、自身の最近のワシントン訪問に言及し、その対露制裁は「彼らの収入を奪い、プーチン氏を交渉の席に着かせるよう、圧力を著しく強める」ものだと述べた。同氏はその際、その制裁は「トランプ大統領がこの戦争を終わらせ、ウクライナに永続的な平和を確立する取り組みに完全にコミットしている」ことを示していると指摘した。
また同氏は、有志連合の会合では、同盟国とパートナー国が、これらの和平努力をどのように支えられるか、そして共同の努力によってロシアへの圧力をどのように強化できるかについて協議が行われたと伝えた。
加えて同氏は、「プーチン氏はウクライナの戦場でほとんど何も達成しておらず、わずかな成果のために多大な代償を払っている。何十万ものロシア人がプーチン氏の無意味な侵略のために命を落としている」と述べ、「ウクライナは勇敢に防衛し続けており、私たちの支援は成果を出している」と補足した。
そして同氏は、プーチン氏は現在、「資金、人、アイデアが尽きつつある」と強調した。
その上で同氏はロシアに対し、「今いる場所で止まる」よう呼びかけ、ロシアへの圧力を強化する時が来たとの意見を繰り返した。
同氏はその他、NATOの欧州同盟国とカナダがウクライナへの軍事援助を発表したこと、またEUの第19次対露制裁パッケージを歓迎した。
同氏はそして、「今週のワシントン、昨日の欧州理事会の会合、そして今回のロンドンでの良い議論は、私たちが正しい方向に進んでいることを示している」と指摘した。