
プーチンはソ連の強大さを取り戻したがっている=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がABCとのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「プーチンはソ連の強大さを取り戻したがっている。それは不可能なのだが、しかし、私は、彼にそのことを説明できる人がいるかどうか、説明するかどうかには確信がない。私は、彼がその目的を達成するには、彼はそれをウクライナで達成しなければならないのだと確信している。なぜなら、ウクライナはソ連でロシアに次いで大きかったからだ。ウクライナは、彼にとって戦略的目的であり、彼にとってその実現は非常に重要であり、彼は戦争を終わらせたくない。加えて、パートナーたちが弱いシグナルを送り始めている」と指摘した。
同氏はまた、パートナー国はプーチンとの間で妥協を見出そうとしており、それをプーチン自身が感じ取っていると指摘した。
その他同氏は、トランプ米大統領による「プーチンは本当は平和を求めている」との発言にコメントした。
その際同氏は、「(トランプ米)大統領へは敬意を払いつつも、それは彼の個人的意見だ。私は、彼と複数回会談を持ったが、私は、戦争の本当の原因とプーチンの本当の願望に関しては、一度も自分の立場を変えていない。私は、(トランプ)大統領が私の立場を受け入れる準備があるかどうかは知らない。プーチンは、(戦争を)終わらせたがっていない。それは不可能なのだ。彼の頭の中では、ウクライナの敗北なしで戦争を終わらせることは、彼にとっての敗北だ。私たちは、ロシア人のメンタリティを米国よりもはるかによく理解している。私たちは彼らと隣人であり、長年の隣国なのだ。それは、戦争含め、異なる社会である。私たちは彼らを理解しているし、私はプーチンが戦争を終わらせたがっていないことを知っている」と説明した。
同時に同氏は、ロシア側は圧力があれば、戦争を実利的に終わらせるだろうとも指摘した。その際同氏は、「もし彼らに強い圧力がかかれば、彼らは戦争を終わらせる。問題は、どの期間で彼らがこの戦争を終わらせるかで、その時は次の問題も生じる。それについてはトランプ大統領にも何度も話してきた。安全の保証の問題が生じるのだ。なぜなら、もし安全の保証が弱い場合にどうなるかについてはシンプルに話している。私たちはロシア人のことを知っている。もし強い保証なら、平和は長続きする。もし保証が弱ければ、それは一時停止だ」と強調した。