フィリピン、ウクライナとの防衛関係の拡大可能性を模索
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ウクルインフォルム
フィリピンのテオドロ国防相は、シンガポールで開催された「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」の会場内でウクライナのコゼンコ国防次官と会談した際に、フィリピンはウクライナとの防衛関係の拡大に関心があると伝えた。
マニラ・タイムズがアンドロング比国防報道官の発言を報じた。
報道官によれば、テオドロ比国防相は、ウクライナ国民の強靭性を賞賛し、力が継続するよう祈念した。
その際コゼンコ宇国防次官は、フィリピンに対してウクライナの主権と領土一体性への支持につき謝意を伝え、ウクライナは在マニラ・ウクライナ大使館で働く防衛アタシェの任命につき報告した上で、それは二国間の防衛面の繋がりの発展に役立つだろうと発言したという。
また、テオドロ国防相は、フィリピンがウクライナによる技術発展の経験に関心があることを伝えたという。これに対して、コゼンコ国防次官は、ウクライナ側は、海洋災害対応や負傷後回復の分野でのフィリピンの経験に関心があると伝えたという。
そして報道官は、双方は国際法遵守に引き続きコミットしていることを確認し、またウクライナはジュネーブ条約の遵守と厳格な履行を強調すると共に、そしてフィリピンとの防衛協力に前向きであると伝えたと報告した。
また、同報道では、フィリピンがこの他、日本とオランダとも防衛協力を強化することを模索していると指摘されている。
これに先立ち、2025年3月、シビハ宇外相は、ユリヤ・フェジウ新駐比ウクライナ大使がマニラでの活動を開始したと発表していた。
写真:フィリピン国防省
訂正(6月13日15:32):「なお、2022年、ウクライナは、フィリピン首都マニラに大使館を開設する意向を発表していた(現時点では未開設)。」→「2025年3月、シビハ宇外相は、ユリヤ・フェジウ新駐比ウクライナ大使がマニラでの活動を開始したと発表していた。」