
「プーチンは最後通牒には反応しない。さらなる圧力が必要」=フィンランド外相
ウクルインフォルム
フィンランドのヴァルトネン外相は15日、ロシアの首脳プーチン氏がトルコでの和平交渉に出席しないことは、ロシアが対ウクライナ侵略戦争を平和的に終結させるための、意味のある真剣な交渉に参加する意志がないことを示していると指摘した。
ヴァルトネン外相が北大西洋条約機構(NATO)外相のアンタルヤ非公式会合の開始前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ヴァルトネン氏は、「停戦や戦争終結についての交渉について語る際、そこには空席が1つある。それはウラジーミル・プーチンの席だ。だから今、私は、真剣な和平交渉に参加することを望まない唯一の当事者がロシアだということを世界が理解したと思う」と発言した。
また同氏は、ウクライナがたびたび30日間の停戦や平和的解決への準備があることを表明してきた一方で、「しかし、対話のためにロシアには接触できない」と指摘した。
その他同氏は、「トルコは寛大にも、ここアンタルヤでNATO夏季サミットに向けた準備のための会合を開くことだけでなく、停戦交渉の場も提案した。私たちは、先週末に欧州連合(EU)および米国が求めたように、即時停戦を期待している」と伝えた。
同氏はさらに、ロシアは停戦に同意していないのだから、EUは今第17制裁パッケージを準備しているとし、「米国がその方針を支持すること」を期待していると述べた。
その上で同氏は、「プーチンとの間では、最後通牒を突きつけるという試みは機能しないと思う。彼はそれに反応しないからだ。私たちはただ圧力をかけ続ける必要があり、その際ロシアの侵略はウクライナで始まったのではなく、ウクライナで終わることもないことを認識する必要がある。私たちがNATO内で共有している分析は、ロシアは同盟全体にとって長期的な戦略的脅威だというものだ。そのため、ロシアが単にウクライナでの戦争を終結させるだけでなく、長らく同国が守っていない国際法を遵守し始めているという証拠を得るまでは、圧力を維持し続ける必要がある」と発言した。