
ゼレンシキー宇大統領、オデーサでルッテNATO事務総長と会談
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー大統領は記者会見時、同日ルッテ事務総長との会談で、ウクライナの防空システムやその他の兵器のニーズについて協議したと伝えた。

また同氏は、「私たちは、欧州と米国における防空に関する私たちの合意が実現されることを期待している。私たちには、パトリオット・システムが必要であり、私たちは団結し、同システムを購入するための資金を見つける準備がある。同システムは世界にあり、私たちのところにロシアの弾道ミサイルからの十分な防衛が生じるか否かは、リーダーたちの決定にのみかかっている」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナだけではなく、欧州でも、皆が安全保障のために団結し、より多くの武器を生産し、さらに共通の防衛生産を生み出さねばならないと強調した。
同氏は加えて、「覚悟を通じてのみ、永続的な平和は達成可能となる。ウクライナ支援の安定性と予想可能性が、ロシアが外交に関与する正しい動機となる」と発言した。
同氏はまた、今回の会合の多くの部分が米露交渉について割かれたと伝えた。その際同氏は、「プーチンは35日間完全停戦に関する米国の提案を無視している。最近のロシアのクリヴィー・リフやスーミやその他の町への攻撃は、ロシアは戦争を継続するつもりであり、圧力を感じるのではなく、彼らが西側に圧力をかけていることを示している」と指摘した。

そして同氏は、今後、ウクライナの安全を保証する能力のある「有志連合」で非常に重要な作業が行われていくと伝えた。同氏は、「英国、フランス、その他のNATOの国々がすでに、安全保障部隊のための基盤を積極的に準備している。このプロセスで私たちが迅速に結果を出すことが重要だ」と発言した。
ルッテNATO事務総長は記者会見時、ロシアによるウクライナの民間インフラへの攻撃を非難し、スーミとクリヴィー・リフで亡くなった人々の遺族に哀悼の意を表明した。

またルッテ氏は、「NATOはウクライナと共にある。最近、NATO支援に関する疑問が生じていたが、私たちの支援は否定し得ない。NATOは、政治的支援やその他の種類の支援をウクライナに与え続けている。ヴィースバーデンでの安全保障訓練により、私たちは互いに接近している。今年の最初の3か月で、NATOのパートナーたちはすでにウクライナに200億ユーロ以上の支援を供与した。私たちは、ウクライナが主権を有す強固な国であり、今後どのような侵略にも対抗できる国であることを望んでいる。今日、私は、トランプ氏が、戦争を終結し、平和を確保すべく、ウクライナとロシアと交渉していることをについて話した」と発言した。
その際ルッテ氏は、「それは容易ではない、とりわけこのような暴力を背景にしているとだ。しかし、私たちは皆、トランプ氏を支持している。私たちの英国とフランスのパートナーたちもまた、ウクライナにおける平和を確保するために独自の行動をとっている」と伝えた。