NATO、ウクライナの加盟プロセスを「不可逆的」と表現
NATOウェブサイトにワシントン首脳会議の共同宣言が掲載された。
宣言には、「ウクライナが決定的に重要な作業を続ける中、私たちはNATO加盟を含め、完全な欧州大西洋統合への不可逆的な道において同国を支持し続けていく」と書かれている。
同時に、ウクライナはどのように自らの安全を保障するかは、外部からの干渉を受けることなく、自ら決める権利があることが記されている。
宣言には、「ウクライナの未来はNATOの中にある。ウクライナは、急速に相互運用性を有し、政治的にNATOと統合してきている」と記述されている。
NATO加盟国は、ウクライナが昨年のビルニュスNATO首脳会議後に達成した民主主義面、経済面、安全保障面の必要な改革における具体的進展を歓迎した。
また、「私たちは、加盟国が同意し、条件が満たされた時に、ウクライナにNATO加盟の招待を渡すことができるようになることを改めて認める」と書かれている。
さらに宣言には、首脳会議と11日に開催されるNATOウクライナ理事会の決定は、NATOの現在進行形の努力とともに、「ウクライナのNATO加盟への橋を形成するもの」だと指摘されている。加盟国は、ウクライナの相互運用性、民主主義や安全保障分野の追加的改革における進展を支援し続けると伝えている。
その他宣言には、ウクライナへの安全保障分野支援のミッション「NATOウクライナ安全保障支援・訓練(NSATU)」の設立の決定が記されている。これは、軍事装備品引き渡しや加盟国やパートナー国による訓練提供の調整を行うためだという。さらに、NATOウクライナ共同分析・訓練・教育センター(JATEC)の設置への支持が表明されている。また、NATO事務総長がウクライナにおけるNATO上級代表を任命する決定も歓迎されている。
なお、9〜11日、ワシントンにてNATO首脳会議が開催されている。ウクライナからは、ゼレンシキー大統領率いる代表団が出席している。