ウクライナは戦闘機F16の40〜50機の供与を望んでいる=宇国防相顧問
サク氏が政治ニュースメディア「ポリティコ」に対してコメントした。
報道には、「ウクライナは、ロシアの空爆から自国の空を守るために、F16を合計で40機から50機で3、4個の飛行中隊を編成することを望んでいる」と書かれている。
ウクライナ側は、西側の首脳陣に対して、ロシア空軍が3月にこれまでより長い距離の標的に到達する誘導爆弾を広範に使用し始めたことで、現代的航空機の必要はこれまでより大きくなったと伝えているという。現時点で、ウクライナは、誘導爆弾を搭載したロシアの航空機を止められる手段を「何も持っていない」と書かれている。
サク氏は、「この議題が議論のために熟していることは皆が理解している。誰も、それが不可能だとは話してきていない。私たちが戦車を巡って戦っていた3か月前と比べると、現在、皆が航空機連合について話している。それは非常に期待の持てる兆候だ」と発言した。
また同氏は、「私たちは、戦闘機F16なしでは私たちの防空が不完全であることを理解している」とも補足した。
同氏によれば、ゼレンシキー宇大統領は、19日から広島で開催されるG7首脳会談や7月にビルニュスで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会談において、戦闘機問題が主要議題となることを望んでいるという。
サク氏は、ゼレンシキー氏は過去数日に行われた欧州周遊の際に、西側首脳から今後数日同問題を協議することにつき「確証」を得たと伝えた。
また同氏は、英国、イタリア、フランス、ドイツは、供与のためのF16を保有していないが、「それらの国は、国際的な連合の中で重要な声を持っている」と述べ、ウクライナは彼らが米国やトルコといった同盟国に働きかけることを望んでいるのだと説明した。
これに先立ち、英国のスナク首相は15日、同国はウクライナ空軍の能力構築を行う国々の連合において重要な位置を占めていくと発言していた。スナク氏は、「私たちは、そのような支援をヴォロディーミルとウクライナに提供する国々の連合の重要な一部となる。空軍の能力構築は簡単な事ではない。そこには、航空機提供だけではなく、パイロットの訓練や関連ロジスティックもある。英国はその点で大きな役割を担うことができる」と発言した。
同日、英国政府は、今年の夏、ウクライナ軍航空機操縦士の訓練が始まると発表していた。