NATO、ウクライナへの新ステータス付与を発表

NATO、ウクライナへの新ステータス付与を発表

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北大西洋条約機構(NATO)は12日、ウクライナを高次機会パートナー(EOP)に認定したことを発表した。

NATOが公式ウェブサイトに発表文を掲載した。                                   

発表には、「2020年6月12日、北大西洋理事会(NAC)は、ウクライナを高次機会パートナーに認定した。このステータスは、NATO加盟国とNATO主導の作戦・ミッションへの著しい貢献をしてきたパートナー国との間の協力維持・深化を目的とする、NATOのパートナーシップ相互運用性イニシアティブの一部である」と書かれている。

また、発表には、ウクライナがNATOのパートナーとして、アフガニスタンやコソボにおけるミッションやNATO即応部隊、NATO訓練参加のためのものを含む、NATOの作戦のために部隊を派遣してきたことが喚起されており、これらのウクライナによる欧州大西洋安全保障への貢献が高く評価されていると指摘されている。

NATOは、ウクライナはEOP地位を得たことにより、個別の機会を利用できるようになると指摘しており、その中には、相互互換プログラム・訓練への高次アクセス、さらなる情報共有などが含まれると説明している。

発表にて、オアナ・ルンゲスクNATO報道官は、「この決定は、ウクライナのNATOのミッションにおける強力な貢献を認めるとともに、COVID-19が世界的に流行している中でも、NATOがパートナーシップにおける自らの義務を継続していることを示すものだ」と述べている。

発表によれば、ウクライナは今回の地位獲得にて、6か国目のEOPとなったとあり、ウクライナ以外には、オーストラリア、フィンランド、ジョージア、ヨルダン、スウェーデンがEOPであると喚起されている。EOP各国は、相互利益のある分野を基本に、個別にNATOとの関係を有しているとのこと。

同時に、NATOは、ウクライナのEOP地位はNATO加盟の決定の前提ではないと指摘している。その上で、発表には、NATO加盟国は引き続き、安全保障・防衛分野改革、とりわけ文民コントロールや民主的監視、汚職との闘いといった分野を含む、ウクライナの諸改革の奨励とサポートを続けていくと書かれている。

なお、今回のNATOによるウクライナへのEOP地位付与の決定は、ゼレンシキー大統領らが歓迎のメッセージを発出している


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