ロシア連邦、ウクライナ東部への兵器・弾薬の供給を継続=報道

ロシア連邦、ウクライナ東部への兵器・弾薬の供給を継続=報道

ウクルインフォルム
ロシア連邦は、鉄道や車列を用いて、引き続き活発にウクライナ東部ドネツィク・ルハンシク両州被占領地域へ兵器・弾薬を持ち込んでいる。現地では、14日間の戦闘が可能なだけの燃料・弾薬が保管されている。

ラジオ・スヴォボーダ通信のプロジェクト「真実のドンバス」が特集「ロシア・ウクライナ間国境では何が起きているのか」を発表した

同特集にて、ウクライナ国防省情報総局のヴァディム・スキビツィキー報道官は、「弾薬は、鉄道で運び込まれている。これらが、その後、日々の軍事活動や戦闘時に用いられている。軍用車両の数は、いくらか減少している。この減少は、何より、活発な戦闘が起きていないことと関係している。さらに、被占領地域では、第1・第2軍集団(編集注:被占領地に駐留するロシア連邦軍軍集団はドネツィク州の第1軍集団とルハンシク州の第2軍集団に分かれている)には、14日間の戦闘行為を行うことを可能とするだけの弾薬が保管されている」と発言した。

また、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)の監視員たちは、ウクライナ・ロシア間国境地点を日中のみ、しかも、国境検問地点のみしか監視できないが、SMMは無人機を使うことにより、夜間に国境の検問地点のないの場所を通過する車列の移動を確認できている。2014〜18年にSMMの副団長を務めていたアクレンサンダー・フーグ氏は、SMMは、無人機により、2018年だけで国境付近の車列の移動を8回確認したと述べている。フーグ前SMM副団長は、「車列は、高度に組織されていたし、深夜、公式検問地点のない場所を走っていた。これらの車列は、軍事車両から構成されていたと思われる」と発言した。

このような車列は、2019年になってからも複数回確認されている。OSCE・SMMのドラガニ・ニコリッチ=ソロモン広報室長は、最近も7月22日にSMMの無人機により8台の車両からなる車列が確認されたと説明する。ニコリッチ=ソロモン広報室長は、これらの車列は、ドネツィク州ステープネ(非政府管理地域)から南西約2キロの地点の、未舗装道路の上で東側を向いて、ロシア連邦との国境検問設備のないの地点から近くの防風林に沿って停まっていたと説明した(編集注:SMMは、本件を7月30日付日報にて報告している)。

加えて、情報総局の情報では、ロシアの航空機がウクライナ領を恒常的にモニターしているという。スキビツィキー情報総局報道官は、「本年はじめから、私たちは、70回以上、偵察機、とりわけSu-24MRとIl-20によるウクライナ領の偵察を確認してきた。複数回は、我々の国境まで15キロ地点まで接近していた。敵は、ウクライナ軍の活動を見ており、偵察活動を行っているのだ」と発言した。


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