黒海にNATO加盟国のフリゲート6隻 専門家が異例の多さと指摘
1日、Black Sea News通信のアンドリー・クリメンコ編集長が自身のフェイスブック・アカウントに投稿した。
クリメンコ編集長は、「『外交マイダン』(シンクタンク)、黒海戦略分析研究所、Black Sea Newsのモニターグループは、前例のない事実を報告する。2019年4月1日、黒海に、第2常設NATO海洋グループ(SNMG2)の船が6隻同時に駐留しているのである」と書き込んだ。
クリメンコ編集長は、3月31日の朝に、カナダ海軍のフリゲート「トロント」 (FFH 333) とスペイン海軍のフリゲート「サンタ・マリア」 (F-81)がオデーサ港に寄港したことを喚起しつつ、4月1日にはジョージアのポチ港にオランダの「エヴェルトセン」、トルコの「ユルドゥルム」、ブルガリアの「ドラズキ」、ルーマニアの「レゲレ・フェルディナンド」といった4隻のフリゲートが寄港していることを指摘した。
同編集長は、SNMG2は、通常、フリゲート4~8隻と補給艦1隻で構成されるが、「今回はじめて12隻となっている!(フリゲート7隻、コルベット4隻、補給艦1隻)」と指摘した。
同編集長によれば、ジョージアのマスメディアにて、SNMG2のブデウェイス・ブッツ少将が、「ロシアが力を使い国境を変えていることは受け入れられない。私たちは、ロシアの積極的な攻撃性を受けて、黒海におけるプレゼンスを高めている。私たちの目的は、ジョージアとの関係を強化することである。私たちは、過去にもジョージア海軍と共同訓練を実施したし、今後も実施するつもりである」と発言したとのこと。
同少将によれば、ポチ港のフリゲートは4月4日まで駐留する予定であり、ジョージア内務省沿岸警備隊とともに共同の海洋訓練が行われるとのこと。