ウクライナ国民の約8割「ウクライナが戦争に勝利する」
キーウ国際社会学研究所が2026年9月12日から21日にかけて実施した世論調査の結果を公開した。
研究所は、「ウクライナ人の圧倒的多数(79%)が、最終的には戦争でウクライナが勝利すると信じている。同時に、その内の47%が『疑いなくそうだ』と信じており、残りの32%が『どちらかといえばそうだ』と考えている。これに対して、ロシアが勝利すると考えているのは7%である。残りの14%は自身の意見を決められなかった」と伝えた。

同時に研究所は、今回の結果を、2025年2月の調査結果と比較した場合、国民の意識は当時から実質的に変化していないと指摘した。
他方で、「ただし、私たちは2026年7月末の調査でもこの質問を行った。その時は、計85%がウクライナの勝利を信じており、その内の60%が疑いなくそう信じていた。これは、7月末から9月中旬にかけて、勝利を絶対的に確信している人の割合が減少したことを意味する(60%から47%へ)。部分的には、『どちらかといえばそう思う』と考える人の割合の増加によるものであり、部分的には、ロシアが勝利すると考える人の割合の増加によるものである。すなわち、全体としては、ウクライナ人の圧倒的多数が勝利への信念を維持しているものの、最近、その確信は低下したことになる」と説明されている。
その他、回答者には、どのような終戦シナリオが自らにとって最も現実的だと思うかという質問も行われている。
研究所は、「現時点では、回答者の41%が、ウクライナは国家性と独立を維持するものの、仕方なく領土損失を伴うという選択肢を選んだ(同回答は2025年2月の33%から増加)。他の回答選択肢(や他の世論調査と関連質問の私たちの経験)を考慮すると、この選択肢は実際には主に現在の前線での『凍結』を意味する(一部の、より少ない割合は、ドネツィク・ルハンシク両州からのウクライナ軍の撤退ことだとも理解し得る)。私たちは、それが占領された領土をロシアの一部として正式に承認することについての話ではないことも強調しておく」と説明している。
さらに、同設問の回答者の53%が、少なくとも一部の領域の脱占領を想定する選択肢を選んだ(2025年2月は60%)。その他の回答は、2022年までの事実上の境界線への回帰が14%(以前は16%)、ドネツィク・ルハンシク両州全域の脱占領占領が4%(以前は5%)、1991年時点の国境内の全領域の脱占領が23%(以前は25%)、領土の一体性の完全な回復及び戦闘行為のロシア領域への移行が12%(以前は14%)だったという。

今回の世論調査は、キーウ国際社会学研究所が、独自に実施している全ウクライナ世論調査「オムニバス」の際に、NGO「フォールム」の依頼で、国内の情勢の方向性やウクライナ人が現在の政権に対して感じていることに関する設問など、その他いくつかの質問を追加した上で、2026年9月12日から21日にかけて実施された。ウクライナ全地域(政府管理地域のみ)における携帯電話番号の無作為抽出に基づく電話インタビューの手法により、1002名の回答者を対象に実施。理論的誤差は最大で±4.1%。
また研究所は、戦争という条件下では上述の理論的誤差の他に、一定の体系的な偏差が加わるとしつつ、同時に、今回の調査はそれでも高い代表性が維持されており、世論の理想的な分析を可能にするものだとの見方を伝えている。