ロシア軍は復活祭に2935回「停戦」に違反した=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がシルシキー軍総司令官の報告を元にフェイスブック・アカウントで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「シルシキー総司令官の復活祭後の0時0分時点の報告だ。ロシア自身が約束した過去24時間の停戦のロシア軍による違反の合計数は、2935回だ。最も砲撃と襲撃が多かったのはポクロウシク方面だ。クルスク方面もまた、ロシアが約束した完全停戦は適用されなかった」と報告した。
また同氏は、前線ではウクライナ防衛戦力の陣地に対して合計で96回の襲撃、1882回の砲撃(内812回が重火器)、950回以上のFPV無人機の使用があったと伝えた。
そして同氏は、「復活祭後も30日間完全停戦を行う提案と、民間インフラに関して空だけでも停戦を延長して、ミサイルと無人機による攻撃を控えるという提案に答えるために、モスクワにはその1日では足りなかった。ウクライナの行動の性格は、今後も対称的となる。沈黙に対しては沈黙で、ロシアの攻撃に対しては私たちの攻撃で応える。行動は常に、言葉より雄弁である」と書き込んだ。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は19日、ロシアが完全かつ無条件の停戦を始めるなら、ウクライナは行動を同様の行動をとるとし、沈黙には沈黙を、攻撃に対しては防衛をしていくとし、本当に完全な停戦が生じるなら、復活祭後もそれを継続することを提案すると述べていた。また、20日20時時点では、同氏は、同日空襲警報がなかったことを受けて、長射程無人機・ミサイルによる民間インフラへの攻撃の停止だけでも30日間延長することも加えて提案していた。
これに対して、ロシア大統領府は20日、ウクライナのゼレンシキー大統領による復活祭後も停戦を延長するという提案を受け入れず、21日0時以降は停戦を終了して戦闘を再開する意向を示していた。