ウクライナとモルドバ、ロシアに対して両国占領地からの軍撤退を要請
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領とモルドバのサンドゥ大統領は25日、ロシアに対して、同国が占領するウクライナ領とモルドバ領から撤退するよう要請した。
ウクライナ大統領府が両大統領の共同声明を公開した。
声明にて、ウクライナとモルドバの両大統領は、両国の国際的に認められた国境内の主権、独立、統一、領土一体性への無条件の支持とコミットメントを確認した。また、両大統領は、「ウクライナの全ての一時的被占領地からのロシア軍の撤退を要請し、また国際社会に対してウクライナのための安全の信頼できる保証の確保」を呼びかけた。
さらに両首脳は、協議を通じたモルドバの平和的再統合への共同のコミットメントを認めた上で、ロシア軍に対して(編集注:モルドバの被占領地である)トランスニストリア地域からの無条件撤退を要請した。
加えて両首脳、ロシアによるウクライナの民間インフラへの意図的かつ体系的な攻撃を非難し、これらの攻撃がモルドバの主権的領空を侵害し、モルドバ国民に脅威をもたらしていると指摘した。
その他両首脳は、ウクライナの主権と永続的平和を回復させ、ロシアの対ウクライナ侵略戦争を国際法の規範と原則に従って終結させるための唯一の実行可能かつ効果的なメカニズムである「平和の公式」への支持を確認した。
また両首脳は。ロシアの対ウクライナ侵略戦争の責任追及のための特別国際法定の設置の重要性に同意した。声明には、ロシアの行動は、トランスニストリア地域におけるものをはじめ、様々な紛争の状況におけるロシアの仲介国・保証国としての役割に疑義が示されている。
両首脳は、さらなるハイブリッド脅威や偽情報と対抗するための協力強化へのコミットメントを確認し、ウクライナとモルドバの互恵的分野での協力強化への願望を認めた。
なお、25日、モルドバのサンドゥ大統領がキーウを訪問していた。
写真・動画:大統領府