ロシア軍、ヘルソンの産科病院を砲撃=各地被害

ロシア軍、ヘルソンの産科病院を砲撃=各地被害

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ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は27日、同国南部ヘルソンの産科病院を砲撃した。

ウクライナのリャシュコ保健相がフェイスブック・アカウントで報告した

リャシュコ氏は、「テロリストが再び子供の生活を狙った。今日はこの産科病院で2人の赤ちゃんが誕生した。その内1人は、産科病院の壁がロシアの砲弾で破壊される数分前に世界に現れたばかりであった」と書き込んだ。

同氏はまた、ロシアはヘルソンの産科病院をまたも意図的に狙ったと指摘し、「テロリストは何を狙っているかわかっていたのだろうか? 戦争開始11か月となる中、私は確信をもって『わかっていた』と述べることができる。なぜなら、毎日私たちの病院や産科病院がロシアのミサイルや砲弾の標的となり続けているからだ」と発言した。

同時に同氏は、今回幸いなことに、幼児も大人も病院職員も負傷しなかったと伝えた。

同氏は、ロシア軍は戦場で成果が出せないために、幼児を相手に戦おうとしていると指摘した。

また、南部ドニプロペトロウシク州では、レズニチェンコ州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、28日未明にロシア軍がニコポリ共同体、マルハネツ共同体、チェルヴォノフリホリウカ共同体を砲撃したと報告した

レズニチェンコ氏は、「ニコポリ地区では再び夜中敵の攻撃を受けていた。ロシア人は、同地区を『グラート』と重火器で8回砲撃した。ニコポリ共同体、マルハネツ共同体、チェルヴォノフリホリウカ共同体の3つが攻撃を受けた。犠牲者は出ていない」と伝えた。

その内、最も被害があったのは、チェルヴォノフリホリウカ共同体で、約10軒の民家と経済施設、店、車両、送ガス管4本、電線2本が損傷し、太陽光パネル20枚が割れたという。

その他、28日9時時点の各地軍行政府の情報をもとにした報告書概要以下のとおり。

スーミ州(北部):過去24時間、3つの共同体が敵の砲撃を受ける。セレディノ=ブダ共同体では、国境付近でロシアからの銃撃を受けた。シャリヒネ共同体では、(ロシア領からの)迫撃砲砲撃10回あり。エスマン共同体では、ロシア人は、国境隣接地域を榴弾砲で3回砲撃。砲弾の1つが民家を破壊、住民はシェルターへ避難していた。

ザポリッジャ州(南部):過去24時間、ロシア軍は、ステポヴェ、ステプノヒルシク、ドロジュニャンカ、チャリウネ、ノヴォアンドリーウカ、ノヴォダニリウカ、ビロヒルヤ、マリニウカ、マラ・トクマチュカ、フリャイポレ、マリ・シチェルバキ、プラウニの民間インフラを砲撃。18の建物・インフラ施設の破壊に関する通報があった。

ハルキウ州(東部):敵は衝突ライン近くの自治体のへの砲撃を継続。最も被害が出ているのはクプヤンシク方面。過去24時間、ロシア軍は、ノヴォムリンシク、タヴィリジャンカ、ドヴォリチュネ、クプヤンシク、タバイウカ、クロフマリネ、ベレストヴェ、ペルショトラウネヴェを砲撃した。また、フリボケ、スタリツャ、オヒルツェヴェ、ヴォウチャンシクも被害を受けた。クプヤンシクでは、57歳の女性が爆発の被害を受けて重傷、病院へ搬送された。イジューム地区では、23歳の男性が爆発物の被害で中度の負傷、病院へ搬送された。

ルハンシク州(東部):過去24時間、防衛戦力は、敵の攻撃をプロシチャンカ地区とチェルヴォノポピウカ地区を砲撃。クプヤンシク方面では、ロシア軍がノヴォセリウシケ、ステリマヒウカ、コロミーチハを砲撃。リマン方面では、敵は、プロシチャンカとジブロヴァを攻撃。

ドネツィク州(東部):28日未明、敵は、トレツィク共同体周辺を重火器と小火器で攻撃。オゾリャニウカ、クルデュミウカ、ニュー・ヨルク方面ではロシア軍は襲撃実施。ピウニチネ、ピウデンネ、シュミー、ドルジュバ、ディリーウカ、ザリズネは変化なし。28日未明、ロシア軍は、シヴェルシクを砲撃、民家が損傷。朝からアウジーウカで戦闘が活発化。過去24時間、敵は、バフムートとマルインカを恒常的に砲撃。過去24時間、ドネツィク州では民間人3名が負傷。

ミコライウ州(南部):27日。敵は、榴弾砲でオチャキウ共同体を砲撃。犠牲者なし。

ヘルソン州(南部):参謀本部の情報では、アントニウカとヘルソンの民間インフラがロシアの砲撃で再び損傷したとのこと。民間人3名が負傷。27日。ヘルソン州では、国際団体「国境なき医師団」代表者が活動している。

その他の地域は相対的に平穏だった。


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