マリウポリを防衛するウクライナ部隊の隊長たち、世界に避難支援を呼びかけ

マリウポリを防衛するウクライナ部隊の隊長たち、世界に避難支援を呼びかけ

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ロシアからの攻撃を受けるウクライナ東部マリウポリにて、防衛戦に参加するウクライナの部隊の隊長は、世界の国々に対して支援を要請した。

ヴォリーナ第36独立海兵旅団指揮官は、ローマ教皇に対して、マリウポリの民間人への支援を要請する書簡を公開した。マリウポリ市議会広報室がテレグラム・チャンネルにて伝えた

発表には、「セルヒー・ヴォリーナ第36独立海兵旅団指揮官は、ローマ教皇フランシスコへ書簡を書いた。彼は、マリウポリの民間人救出の支援を要請している。なぜなら、アゾフスタリ・コンビナートのえん体壕には、女性が子供とともに隠れているからだ。空腹と寒さの中にいる。毎日、敵の航空機に狙われている」と書かれている。

ヴォリーナ指揮官は書簡にて、ローマ教皇はその人生にて、現在マリウポリで起きているようなことを見たことは一度もないだろう、「なぜなら、そこは地球上の地獄だからだ」と書いている。

ヴォリーナ氏はさらに、「私はあなたに支援をお願いする。なぜなら、祈りだけが唯一のものではない時が来たからだ。彼らの救出を支援して欲しい。劇場と産科病院への空爆の後、ロシア占領者に対する信頼はもはや誰にも残っていないだろう。世界に真実を与え、生きたまま焼き殺されそうになっている人々を避難させ、彼らの命を悪魔の手から救って欲しい!」と呼びかけた。

また、同じくマリウポリ防衛戦に参加している、国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊のプロコペンコ隊長は、ツイッター・アカウントにて、世界のリーダーに対して、民間人や負傷者を避難させる人道回廊の設置支援を呼びかけた

プロコペンコ氏は、「今この瞬間、アゾフスタリ工場には、数百人の民間人がいる。彼らの中には、様々な年齢の子供や女性、高齢者、マリウポリ防衛者の家族がいて、地下とシェルターにて『ロシアの世界』から隠れている」と発言した。

同氏はまた、そこにいるのは、ロシア軍と「DPR/LPR」の共謀者がミサイルや火砲でマリウポリ市街地を砲撃する中、ウクライナ軍人の近くを唯一の安全な場所だとみなしていた民間人たちだと指摘した。同氏は、敵は、シェルターに民間人がいることを知っているとも発言した。

さらに同氏は、マリウポリで、劇場、産科病院、学校、病院、幼稚園を壊したのは、現在「安全」と「避難」を提案しているロシア軍人であるとし、誰も彼らを信じていないと強調した。

同氏は、「そのため、全文明世界の政治家に呼びかける。民間人、負傷者、殺された戦士の遺体を速やかに避難させるために、緑の回廊(人道回廊)を組織して欲しい。安全の保証を与えて欲しい。遺体は、敬意を持って葬られるべきだ」と呼びかけた。

また、動画には、アゾフスタリのシェルターに残る女性や子供たちの動画が加えられており、彼らはシェルターでどのように過ごしているかを語っている。

なお、現在、ロシア侵略軍がウクライナ東部マリウポリを包囲し続けており、これにより同市の人道状況が著しく悪化している他、同市を防衛するウクライナ軍人の戦況も悪化を続けている。

アレストヴィチ宇大統領府長官顧問は3月18日、現時点でロシア軍による東部マリウポリ市の包囲を解除することは不可能だとし、ウクライナ政権は政治・外交的手段の作業をしていると発言した。

さらに、アレストヴィチ氏は4月13日、マリウポリ防衛戦に参加しているウクライナ軍第36独立海兵旅団が同市内の別の地区で戦闘をしていた国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊と合流したと伝えていた。ゼレンシキー大統領は16日、ロシアがマリウポリを防衛しているウクライナ軍人に投降することを提案しており、命の保証を約束しているが、実際には、2014年のイロヴァイシクの時のように、ウクライナ軍人を銃殺したがっている可能性は排除できないと発言している。

18日、現在拘置されている、プーチン露大統領に近いウクライナの政治家、ヴィクトル・メドヴェチューク容疑者は、ゼレンシキー宇大統領とプーチン露大統領に対して、自身とマリウポリで戦闘するウクライナ軍人、と同市市民の交換を提案していた。


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