ゼレンシキー宇大統領は、米議会で演説 ウクライナの空の安全確保を要請
16日、ゼレンシキー大統領が米国会にてオンラインで演説を行った際に発言した。
ゼレンシキー大統領は、「私たちは返答を求めている。世界からの返答だ。テロへの返答だ。それは大きすぎる願いだろうか? ウクライナの上空に飛行禁止区域を作り出すことは、人々を救うことである。人道的な飛行禁止区域をだ」と強調した。
ゼレンシキー氏はまた、米国の偉大な歴史においてもまた、米国民がウクライナの人々を理解し得る暗いページがあったと指摘し、1941年12月7日のパールハーバーの攻撃に触れ、「空が航空機で真っ黒となり」米国民が攻撃されたこと、また2001年9月11日に「無実の人々が空から攻撃され」米国の町が戦場と変わった悲劇的な出来事について喚起した。
ゼレンシキー氏は、「私たちの国はそれを毎日、毎晩経験している! すでに3週間だ! 様々なウクライナの町…、オデーサ、ハルキウ、チェルニヒウ、スーミ、ジトーミル、リヴィウ、マリウポリ、ドニプロ。ロシアは、ウクライナの空を幾千もの人にとっての死の源泉へと変えてしまった」と強調した。
さらに同氏は、ロシア軍は、すでにウクライナ全土に約1000弾のミサイルを放ち、航空機と無人機を使い、人々をターゲットとして攻撃していると強調した。
同氏は、飛行禁止区域が仮に大きすぎる願いだというなら、ウクライナは代わりのものを求めるとし、「私たちがどのような防御システムを必要としているか、あなた方はご存知だろう。S-300や類似のシステムだ。戦場では、航空機の活用にどれだけ多くのことが左右されるかご存知だろう。そして強力な航空機。自国民を守るため、自らの自由を守るため、自らの大地を守るため。ウクライナを助けられる航空機、欧州を助けられる航空機だ」と強調した。
ゼレンシキー市はさらに、航空機はあるのだが、ウクライナ領土でも、ウクライナ領空でもないところにあり、人々を守っていないと指摘した。
同氏はまた、「『私には夢がある(I have a dream)』。この言葉は、あなた方一人一人が知っているものだろう。今日、私はこう述べる。『私には必要がある(I have a need)』。私たちの空を守らなければならない。あなた方の決断が必要だ。あなた方の支援が必要だ。それは、あなた方が『私には夢がある』と聞くときに感じることと全く同じ意味を持つ」と発言した。