
「最終的にはウクライナが勝利する。米国は勝利の代償ができるだけ小さくなるよう努力する」=ブリンケン米国務長官
ウクライナ外務省広報室がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
協議の場所には、クレーバ外相はウクライナ側から、ブリンケン国務長官はポーランド側から到着したという。
発表によれば、ブリンケン国務長官は、ゼレンシキー大統領、ウクライナ軍、その他防衛に関わる機関をはじめとする、ウクライナの人々のロシア侵略軍に対する効果的な抵抗に感動していると伝えたという。
会談の重要議題は、ロシアに対してさらに痛みを与える制裁、ウクライナ防衛のための追加的武器供与、ロシアの孤立だったと書かれている。
クレーバ氏は、「ウクライナはこの戦争に勝つ。なぜなら、ウクライナ人は自らの大地のために人民戦争に立ち上がったからだ。真実は私たちの側にある。問題は、勝利の代償である。パートナーたちが断固として行動し、ロシア連邦に対する経済的・政治的圧力を高め、私たちが必要とする武器を供与し続ければ、ウクライナにとっての代償はより少なくなる。それは多くの命を救う」と発言した。
同氏はまた、米国とパートナー国がロシア侵略が始まってからの過去10日間、ウクライナ防衛のために、武器供与をはじめ、これまでになく、迅速な行動を取ってきてくれたことにつき謝意を伝えた。同氏は、「私たちは、その行動が続いていくよう、そしてロシアへの圧力が高まっていくように作業していく。ウクライナがあらゆる必要な防衛用武器を手に入れるようにするためだ」と発言した。
両者は、ウクライナの防衛能力を緊急に強化する手段、とりわけ、民間住宅や民間人を爆撃するロシアの航空機とミサイルからの防衛について協議した。両者は、空中のロシアによる蛮族的行為からのウクライナの防衛力を強化するための今後の行動につき同意した。
また両者は、対露制裁の効果を確保するための手段とあり得る制裁の抜け穴をふさぐ手段について話し合った。
ブリンケン氏は、米国はウクライナの防衛サポートを続ける準備があり、防衛能力の追加的協力の可能性を検討していることを認めた。さらに同氏は、世界中にウクライナをサポートするこれまでにないグローバルな波があると指摘した。
ブリンケン氏は、「プーチンは、多くの意味で最悪な過ちを犯した。彼は、ウクライナは独立した国として存在していないと思っていたのだ。ウクライナの民は現在、毎日正反対のことを証明している。米国や世界中のサポートを受けたウクライナ人の力、決断力、目的に適った行動が、最終的には勝利するのだ。私はそれをはっきり述べる。私は、クレーバ外相と、勝利の代償の問題について調整している。米国は、代償ができるだけ小さくなるように最大限の努力をする準備がある」と述べた。