ロシアはさらったウクライナ児童の「カタログ」を作っている=児童返還活動NGO代表
ロシアに連れ去られたウクライナ児童の返還活動を行っているNGO「セーブ・ウクライナ」のクレーバ代表は、ロシアでは、その児童たちの写真や特徴を記述したサイトが作られたと報告した。
6日、クレーバ代表がテレグラム・チャンネルで報告した。
クレーバ氏は、「ロシアがウクライナ児童『売却』用のオンラインカタログを作った」と伝えた。
同氏はそして、「2014年から被占領地、ルハンシク州、ドネツィク州、クリミアの児童たちは、ロシアのモスクワ近郊やその他のロシア地域の家族たちの注文に対して体系的に連れ出されていた。どうやら、児童への需要が下がったようで、占領者たちはそのひどいシステムを『補完』する新しい手段を模索しているようである。私たち、『セーブ・ウクライナ』のチームは、彼らが、児童売買としか呼びようのない手法に移行したことの証拠を見つけた」と報告した。
同氏はさらに、「性急に作られたそのサイトでは、顔の公開されている子供たちを文字通り『選ぶ』ことができるようになっている。彼らは子供たちを『従順』『おとなしい』などと商品のように形容している。想像して欲しいが、その子供たちを、性別だけでなく、目や髪の色でもフィルタリングできるのだ!」と指摘した。同氏は、「彼らの私たちのウクライナの児童を形容の仕方は、奴隷カタログと変わりがない。それは21世紀の真の児童売買であり、世界は今すぐそれを止めねばならない」と強調した。
加えて同氏は、「その『カタログ』の児童たちの大半はルハンシク州の占領の前に生まれており、ウクライナの国籍を有している。中には占領政権によって親を殺された者もいるし、誘拐を合法化するためにロシアの身分証明書が発行された者もいる」と説明した。
同氏はそして、「ロシア人が交渉の際に連れ去られたウクライナ児童のリストを要求する際、彼らには自分のところのルハンシク『教育省』のサイトのベース(編集注:データベース)を渡すだけで十分なのだ。全ての彼らの犯罪の証拠が、彼らの公式サイトにそのままある」と指摘した。
同氏はその上で、「セーブ・ウクライナは、この子供たちを救うためにあらゆることを行う。そして、彼らに、家、家族、国という最も重要なものを取り戻してあげるのだ」と強調した。
写真:ブリング・キッズ・バックUA