ウクルインフォルムのズヴォナリョヴァ記者、イタリアの賞を受賞

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ウクライナの国営オンラインメディア「ウクルインフォルム」のオリハ・ズヴォナリョヴァ記者が、本年のイタリアのジャーナリズム賞「モンテカティーニ賞」の受賞者に選ばれた。

賞の主催者がウクルインフォルムに伝えた。

報告には、「マシュー・ヒバード教授が議長を務める2026年モンテカティーニ賞の審査員団は、オリハ・ズヴォナリョヴァ記者に賞を授与することを決定した」と書かれている。

ヒバード氏は、ウクルインフォルムへのコメントの中で「オリハさんのルポは常に、読者を魅了するオリジナルな洞察を提示すると同時に、戦争の被害を受けた人々の経験を機微に再現している」と表現した。

ウクルインフォルムのチェレヴァティー総裁は、審査員団によるズヴォナリョヴァ記者の仕事への評価を称賛した。

チェレヴァティー総裁とズヴォナリョヴァ氏

チェレヴァティー氏は、「私たちの同僚のズヴォナリョヴァ氏は、私たちにとってジャーナリストとしての勇気、技能、そして市民的立場の鮮烈な模範的人物だ。彼女は地域の多くの激戦地に赴き、ウクライナと世界のために非常に多くの情報を提供してきた。この賞は彼女の役割を認めるものであり、私たちは同僚たちに深く感謝している。世界は私たちの戦争について常に知らなければならないからだ。この授賞を、私たちの同僚への評価としてだけでなく、ウクライナ社会との連帯の印として受け止めている」と強調した。

モンテカティーニ賞には、国防及び安全保障に関連するテーマ、または軍の将校や兵士に関する著作物が応募できる。

ウクライナの代表としてウクルインフォルムが参加している欧州通信社連盟(EANA)のギボイ事務局長は、「ウクライナでの戦争という極めて困難な条件下で、社会への情報伝達に深く献身してきた彼女の輝かしいキャリアに祝意を表す。オリハさんの仕事は、なぜ人工知能(AI)が真のジャーナリズムに決して取って代わることができないのかを示す説得力のある証拠だ。ウクルインフォルムは、昨年のルーマニアのアジェルプレスに続き、所属記者がモンテカティーニ軍事ジャーナリズム賞を受賞した2番目のEANA加盟社となった。同僚たちを心から誇りに思う」と語った。

スモリイェンコ氏とズヴォナリョヴァ氏

ロシア軍によるザポリッジャへのミサイル攻撃で負傷したズヴォナリョヴァ氏

ロシアによるウクライナへの全面侵攻期間、ズヴォナリョヴァ氏は同社のスモリイェンコ写真記者と共に、ウクライナ防衛に関するルポルタージュ作成のため、前線地域や軍部隊の拠点を100回以上訪問した。彼女は砲兵大隊、偵察用無人機チーム、電子戦部隊、無人機操縦士の活動や、変化の激しい前線での野戦病院の活動、前線隣接自治体の住民の避難の様子、被占領下の生活や、ロシア・ウクライナ戦争の退役軍人に関する多くの記事を執筆してきた。

また、ズヴォナリョヴァ氏は、2024年4月5日、ロシア軍のザポリッジャへのミサイル攻撃現場で取材中、ロシア軍による再攻撃(ダブルタップ攻撃)を受け、大腿骨及び腕の骨折、多数の破片による傷、火傷という重傷を負った。

ロシア軍によるザポリッジャへのミサイル攻撃で負傷したズヴォナリョヴァ氏

治療とリハビリを経て、ズヴォナリョヴァ氏は戦死者、捕虜、行方不明となった軍人を応援するランニング・イベントに加わった。2025年8月と10月には、キーウで開催された2つの走行大会に出場し、それぞれ10キロを完走した。また、殉職した警察官を追悼する走行も行っている。今秋、彼女はハーフマラソン(21キロ)への出場を計画している。

被拘束者支援走行イベントに参加したズヴォナリョヴァ氏

2022年8月、ズヴォナリョヴァ氏は、その活動に対してウクライナ大統領表彰「ウクライナ防衛賞」を授与された。また、三等功労勲章も受章している。

「モンテカティーニ賞」の授賞式は、2026年5月13日、トスカーナ州のモンテカティーニ・テルメで開催される。

同賞は昨年、国際部門ではルーマニアの通信社アジェルプレスの軍事記者クリスチアン・ルパスク氏が受賞していた。同氏が撮影したウクライナでの戦争写真は、ブカレストで展示された。

2023年には、著書『未来の代償』を著した米国人ジャーナリストのアラン・フリードマン氏に授与された。2022年には、ウクライナでのロシアの侵攻を報じたコリエーレ・デラ・セラのマルタ・セラフィーニ記者が受賞している。

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