クリミア露占領政権、クリミア・タタール住民6名を拘束=オンブズマン

17日未明、被占領下クリミアにて、ロシア占領政権がクリミア・タタール系住民に対して大規模な家宅捜索を行い、6名を拘束した。

ウクライナ最高会議人権問題全権のリュドミラ・デニーソヴァ氏がフェイスブック・アカウントにて伝えた

デニーソヴァ氏は、「現在、『クリミアの連帯』活動家で、政治囚の子供たちのプロジェクト『クリミアの子供時代』の活動家である、レヌール・セイダメトフ、アザマト・エユポフ、ティムール・ヤルカボフ、ヤシャル・シハメトフ、エルネスト・イブラヒモフ、オレフ・フョードロフが違法に拘束されたとの情報がある。彼らは、ロシアにてテロ組織と認定されている『イスラム解放党』への参加の容疑がかけられている」と報告した。

同氏は、ロシア占領政権のクリミア・タタール人への迫害は、宗教的動機にもとづいているとし、今後、違法な逮捕、違法な断罪が行われる可能性があると指摘した。

その上で同氏は、ウクライナ側は国際人道法や人道分野の国際法が定める、占領国の義務に従った正当な裁判審理の権利を遵守するよう、ロシア側に要求すると強調した。

これに先立ち、17日未明、被占領下クリミアにて、ロシア連邦占領政権保安庁(FSB)によるクリミア・タタール人民家への家宅捜索が行われたことが伝えられていた。

レファト・チュバロフ・クリミア・タタール民族代表機関「メジュリス」代表は、家宅捜索は深夜4時に始まったとし、バフチサライ、シンフェローポリ、ブロヒルシク、ソヴィエト地区ザポビトネ村で行われていると伝えていた